結論から言ってしまうと、科白の正しい読み方は「かはく」「せりふ」の両方になります。
科白の”科”は「か」、”白”は「しろ」「はく」と読むことができます。
一般的には科白は「せりふ」と読むことが多いですが、「せりふ」は科白ではなく、”台詞(せりふ)”と書き表されることがほとんどです。
ただ科白は「かはく」「せりふ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また科白を「せりふ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「科白(せりふ)」に用いられている”科”は単体で「せり」と読むことはできず、”白”も単体では「ふ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で科白の意味について解説していきます。
科白(かはく)は「俳優が劇中・舞台で話す言葉のこと」の意味として用いられています。
科白を「かはく」と読むと上記のような意味になりますが、
「せりふ」と読むと上記の他に、「言いぐさ。言い分(ぶん)/決まり文句」の意味も含まれます。
このように科白は「かはく」「せりふ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
科白を用いた例文としては、「そんな科白(せりふ)は聞きたくない」や、「彼のお得意の科白(せりふ)」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「言いぐさ。言い分のこと」の意味で、
後者の例文は「決まり文句のこと」の意味で使用しています。
以上が「科白の読み方と意味、”かはく”と”せりふ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど