郭公の読み方と意味、「ほととぎす」と「かっこう」正しいのは?

 

さて日常的に使われるもので「郭公」という言葉があります。

 

この郭公に使用されている漢字(特に”郭”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは郭公の読み方と意味、「ほととぎす」と「かっこう」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.郭公の正しい読み方は「ほととぎす」「かっこう」?

 

では郭公の正しい読み方は、「ほととぎす」「かっこう」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、郭公の正しい読み方は「ほととぎす」「かっこう」の両方になります

 

郭公の”郭”は「かく」(促音化により「かっ」)、”公”は「おおやけ」「こう」と読むことができます。

 

(促音化とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(促音)に変化する現象のこと)

 

 

 

一般的には郭公は「かっこう」と読むことが多く、「ほととぎす」は郭公以外にも、”杜鵑・時鳥・沓手鳥・子規・不如帰・霍公鳥”と書き表されます

 

ただ郭公は「ほととぎす」「かっこう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また郭公を「ほととぎす」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。

 

熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。

 

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

 

 

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

 

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです

 

 

 

そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

 

例えば「郭公(ほととぎす)」に用いられている”郭”は単体で「ほとと」と読むことはできず、”公”も単体では「ぎす」と読むことはできません

 

 

ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

 

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

 

 

次の章で郭公の意味について解説していきます。

 

2.郭公の意味について


※上は郭公(ほととぎす)の写真

 

では郭公の意味について見ていきましょう。

 

まず郭公(ほととぎす)は「ホトトギス科の鳥のこと」の意味として用いられています。

 

 

「ほととぎす」は「かっこう」によく似ていますが、「かっこう」よりも小形で、
「ほととぎす」は自らの巣を作らず、鶯(うぐいす)などの巣に托卵(たくらん)します。

 

ちなみに”ホーホケキョ”は鶯(うぐいす)の鳴き声で、
「ほととぎす」の鳴き声は”てっぺんかけたか”や”ほっちょんかけたか”のように聞こえます。

 

 

 

郭公を「ほととぎす」と読むと上記のような意味になりますが、
「かっこう」と読むと「カッコウ目カッコウ科の鳥のこと」の意味となります

 


※上は郭公(かっこう)の写真

 

「かっこう」の鳴き声は名前のまま”かっこう”と鳴き、横断歩道を渡る際の音としても用いられています。

 

このように郭公は「ほととぎす」「かっこう」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

 

 

以上が「郭公の読み方と意味、”ほととぎす”と”かっこう”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ