左手の読み方と意味、「ゆんで」と「ひだりて」正しいのは?

 

さて日常的に使われるもので「左手」という言葉があります。

 

この左手に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
左手がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは左手の読み方と意味、「ゆんで」と「ひだりて」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.左手の正しい読み方は「ゆんで」「ひだりて」?

 

では左手の正しい読み方は、「ゆんで」「ひだりて」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、左手の正しい読み方は「ゆんで」「ひだりて」「さしゅ」になります

 

左手の”左”は「ひだり」「さ」、”手”は「て」「しゅ」と読むことができます。

 

 

 

一般的には左手は「ひだりて」と読むことがほとんどで、「ゆんで」は”弓手”と書き表されることが多いです。

 

ただ左手は「ゆんで」「ひだりて」「さしゅ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また左手を「ゆんで」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。

 

熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。

 

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

 

 

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

 

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです

 

 

 

そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

 

例えば「左手(ゆんで)」に用いられている”手”は連濁により「で」と読むことはできますが、”左”は単体では「ゆん」と読むことはできません

 

(連濁とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと)

 

 

ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

 

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

 

 

次の章で左手の意味について解説していきます。

 

2.左手の意味について

 

では左手の意味について見ていきましょう。

 

まず左手(ゆんで、ひだりて)は「左の手のこと/左の方。左側のこと」の意味として用いられています。

 

 

左手を「ゆんで」「ひだりて」と読むと上記のような意味となりますが、
「さしゅ」と読むと「左の手のこと」の意味のみとなります

 

このように左手は「ゆんで」「ひだりて」「さしゅ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

また利(き)き手がどちらであったとしても、弓を持つ方の手は左手(弦を引く方の手が右手)と決められており、このことから「ゆんで」は”左手(ゆんで)”と書き表されます。

 

 

普通は右利きの人であれば弓を持つ手は左手の方がやりやすいですが、左利きの人は右手で弓を持つ方がやりやすいはずです。

 

なのになぜ左利きの人も弓を持つ手は左手と決められているかというと、これは”道場における神棚の位置”と、”戦術的な理由”が関係しています

 

 

まず道場における神棚は上座に位置しており、左手で弓を引こうとすると神棚に背を向けてしまうことになり、失礼にあたってしまうということ。

 

次に戦術的な理由としては、昔は刀は右で持つものと考えられており、左腰に刀が差してあったため、仮に右手で弓を、左手で矢を持ってしまうと、左腰に差してある刀が邪魔になってしまうからです。

 

このような理由から、弓を持つ手は左手と決められているんですね。

 

 

以上が「左手の読み方と意味、”ゆんで”と”ひだりて”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ