さて日常的に使われるもので「燐寸」という漢字があります。
この燐寸に使用されている漢字(特に”燐”)は普段はあまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは燐寸の読み方と意味、「マッチ」と「りんすん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
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1.燐寸の正しい読み方は「マッチ」「りんすん」?
では燐寸の正しい読み方は、「マッチ」「りんすん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、燐寸の正しい読み方は「マッチ」になります。
燐寸の”燐”という字は「りん」、”寸”という字は「すん」と読むことができますが、燐寸を「りんすん」と読むのは間違いです。
燐寸を「マッチ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字(1字)に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは日本由来の読み方”のことで、”音読みは中国由来の読み方”のことです。
”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分かりにくいですよね。
訓読み(日本由来)はそれだけで意味が分かる読み方が多く、音読み(中国由来)はそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上)に読み方があてられているため、
漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「燐寸(マッチ)」に用いられている”燐”は単体で「まっ」と読むことができず、”寸”も単体では「ち」と読むことはできません。
ですので漢字(1字)の訓読みのようにその熟字(2字以上)だけで、
意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で燐寸の意味について解説していきます。
2.燐寸の意味について
では燐寸の意味について見ていきましょう。
まず燐寸は「軸木の先に発火剤をつけた、摩擦によって火をつける道具のこと」の意味として用いられています。
軸木の先の発火剤には”塩素酸カリウム・二酸化マンガン・硫黄など”が使われ、
容器などには”赤燐(せきりん)・流化アンチモンなど”が塗布されています。
発火剤(軸木の先につける方)に赤燐・黄燐(おうりん)が用いられている燐寸もありますが、
粗面ならどこにこすりつけても発火してしまうため、現在は製造が禁止されています。
以上が「燐寸の読み方と意味、”マッチ”と”りんすん”正しいのは?」でした。
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3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 燐寸の正しい読み方は「マッチ」で、「りんすん」は間違い。
- 燐寸は「軸木の先に発火剤をつけた、摩擦によって火をつける道具のこと」の意味。
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