さて日常的に使われるもので「夕星」という言葉があります。
この夕星に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
夕星がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは夕星の読み方と意味、「ゆうずつ」と「ゆうせい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
１．夕星の正しい読み方は「ゆうずつ」「ゆうせい」？
では夕星の正しい読み方は、「ゆうずつ」「ゆうせい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、夕星の正しい読み方は「ゆうずつ」「ゆうつづ」になります。
夕星の”夕”は「ゆう」「せき」、”星”は「ほし」「せい」と読むことができますが、夕星を「ゆうせい」と読むのは間違いです。
ただ一般的には夕星は「ゆうずつ」と読むことがほとんどです。
夕星を「ゆうずつ」「ゆうつづ」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「夕星（ゆうずつ、ゆうつづ）」に用いられている”夕”は単体で「ゆう」と読むことはできますが、”星”は単体では「ずつ」「つづ」と読むことはできません。
ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で夕星の意味と類義語について解説していきます。
２．夕星の意味と類義語について
では夕星の意味と類義語について見ていきましょう。
まず夕星は「夕方、西の空に輝いている金星のこと」の意味として用いられています。
夕星は一般的には、”宵（よい）の明星（みょうじょう）”と呼ばれることが多いです。
また夕星の類義語としては、「彗星（すいせい）・箒星（ほうきぼし）・流れ星（ながれぼし）・明星（みょうじょう）」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても夕星と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「夕星の読み方と意味、”ゆうずつ”と”ゆうせい”正しいのは？」でした。
３．まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 夕星の正しい読み方は「ゆうずつ」「ゆうつづ」の両方で、「ゆうせい」は間違い。
- 夕星は「夕方、西の空に輝いている金星のこと」の意味。
- 夕星の類義語には、「彗星・箒星・流れ星・明星」などがある。