さて日常的に使われることはあまりないですが、「硝子体」という言葉があります。
この硝子体に使用されている漢字(特に”硝”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは硝子体の読み方と意味、「しょうしたい」と「がらすたい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.硝子体の正しい読み方は「しょうしたい」「がらすたい」?
では硝子体の正しい読み方は、「しょうしたい」「がらすたい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、硝子体の正しい読み方は「しょうしたい」「がらすたい」の両方になります。
硝子体の”硝”は「しょう」、”子”は「こ」「し」「す」、”体”は「からだ」「たい」と読むことができます。
ただ一般的には硝子体は「しょうしたい」と読むことがほとんどです。
(硝子の場合は、「がらす」と読むことがほとんどです)
硝子を「がらす」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「硝子(がらす)」に用いられている”子”は単体で「す」と読むことはできますが、”硝”は単体では「がら」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で硝子体の意味と類義語について解説していきます。
2.硝子体の意味と類義語について
では硝子体の意味と類義語について見ていきましょう。
まず硝子体は「眼の前眼部(角膜・水晶体)の後方に位置して、網膜に包まれ、眼球の球内を満たしている無色透明な半流動体のこと」の意味として用いられています。
硝子体を用いた例文としては、「硝子体という構成物」や、
「硝子体に関する知識」のような使い方で用いられています。
また硝子体の類義語としては、「水晶体(すいしょうたい)・房水(ぼうすい)・組織液(そしきえき)・体液(たいえき)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても硝子体と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「硝子体の読み方と意味、”しょうしたい”と”がらすたい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 硝子体の正しい読み方は「しょうしたい」「がらすたい」の両方。
- 硝子体は「眼の前眼部(角膜・水晶体)の後方に位置して、網膜に包まれ、眼球の球内を満たしている無色透明な半流動体のこと」の意味。
- 硝子体の類義語には、「水晶体・房水・組織液・体液」などがある。