結論から言ってしまうと、赤口の正しい読み方は「しゃっこう」「しゃっく」になります。
赤口の”赤”は「あか」「せき」「しゃく」、”口”は「くち」「こう」「く」と読むことができますが、赤口は「しゃっこう」「しゃっく」と読むのが正しく、「あかぐち」と読むのは間違いです。
ただ一般的には赤口は「しゃっこう」と読むことが多いです。
また赤口の”赤”の読み方は「しゃく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「しゃっ」という読み方をすることはできません。
赤口のように「しゃくこう」「しゃくく」ではなく、「しゃっこう」「しゃっく」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
赤口であれば、赤(しゃく)+口(こう・く)なので、口(後ろの語)の前に付いた音である”く”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で赤口の意味について解説していきます。
赤口は「六曜のひとつのこと」の意味として用いられています。
六曜(ろくよう)というのは、”太陰太陽暦で、吉凶を定める基準となる六つの日のこと”で、
「先勝(せんしょう)・友引(ともびき)・先負(せんぶ)・仏滅(ぶつめつ)・大安(たいあん)・赤口(しゃっこう)」があります。
赤口は”正午の前後のみは良い日”とされていますが、それ以外は仏滅に次いで凶日とされているため縁起を担ぎたい日に選ぶのは避けられます。
以上が「赤口の読み方と意味、”あかぐち”と”しゃっこう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど