さて日常的に使われるもので「三十日」という言葉があります。
この三十日に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
三十日がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは三十日の読み方と意味、「みそか」と「さんじゅうにち」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.三十日の正しい読み方は「みそか」「さんじゅうにち」?
では三十日の正しい読み方は、「みそか」「さんじゅうにち」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、三十日の正しい読み方は「みそか」「さんじゅうにち」の両方になります。
三十日の”三”は「さん」「み」、”十”は「じゅう」、”日”は「ひ」「にち」「か」と読むことができます。
一般的には三十日は「さんじゅうにち」と読むことがほとんどで、「みそか」は”晦日(みそか)”と書き表されることがほとんどです。
ただ三十日は「みそか」「さんじゅうにち」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また三十日を「みそか」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「三十日(みそか)」に用いられている”三”は単体で「み」、”日”も単体で「か」と読むことはできますが、”十”は単体では「そ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で三十日の意味と類義語について解説していきます。
2.三十日の意味と類義語について
では三十日の意味と類義語について見ていきましょう。
まず三十日(みそか)は「月の30番目の日のこと/(転じて)月末のこと/30の日数のこと」の意味として用いられています。
三十日を「みそか」と読むと上記のような意味になりますが、
「さんじゅうにち」と読むと「月の30番目の日のこと/30の日数のこと」の意味のみとなります。
このように三十日は「みそか」「さんじゅうにち」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
三十日を用いた例文としては、「今月の三十日までに頼みます」や、
「三十日分の量を確保する」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「月の30番目の日のこと」の意味で、
後者の例文は「30の日数のこと」の意味で使用しています。
また三十日の類義語としては、「下旬(げじゅん)・年末(ねんまつ)・月末(げつまつ)・末日(まつじつ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても三十日と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「三十日の読み方と意味、”みそか”と”さんじゅうにち”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 三十日の正しい読み方は「みそか」「さんじゅうにち」の両方。
- 三十日(みそか)は「月の30番目の日のこと/(転じて)月末のこと/30の日数のこと」の意味。
- 三十日(さんじゅうにち)は「月の30番目の日のこと/30の日数のこと」の意味。
- 三十日の類義語には、「下旬・年末・月末・末日」などがある。