さて日常的に使われることはあまりないですが、「七十路」という言葉があります。
この七十路に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
七十路がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは七十路の読み方と意味、「ななそじ」と「ななじゅうろ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.七十路の正しい読み方は「ななそじ」「ななじゅうろ」?
では七十路の正しい読み方は、「ななそじ」「ななじゅうろ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、七十路の正しい読み方は「ななそじ」になります。
七十路の”七”は「なな」、”十”は「じゅう」、”路”は「ろ」「じ」と読むことができますが、七十路を「ななじゅうろ」と読むのは間違いです。
七十路を「ななそじ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「七十路(ななそじ)」に用いられている”七”は単体で「なな」、”路”も単体で「じ」と読むことはできますが、”十”は単体では「そ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で七十路の意味と類義語について解説していきます。
2.七十路の意味と類義語について
では七十路の意味と類義語について見ていきましょう。
まず七十路は「70のこと/70歳のこと」の意味として用いられています。
七十路を用いた例文としては、「もう少しで三十路になります」や、
「彼はああ見えて七十路に近いです」のような使い方で用いられています。
一般的に七十路は後者の意味で使われることがほとんどで、どちらの例文も「70歳のこと」の意味で使用しています。
また七十路の類義語としては、「古希(こき)・年配(ねんぱい)・従心(じゅうしん)・長寿(ちょうじゅ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても七十路と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「七十路の読み方と意味、”ななそじ”と”ななじゅうろ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 七十路の正しい読み方は「ななそじ」で、「ななじゅうろ」は間違い。
- 七十路は「70のこと/70歳のこと」の意味。
- 七十路の類義語には、「古希・年配・従心・長寿」などがある。