一昨年の読み方と意味、「おととし」と「いっさくねん」正しいのは?

 

さて日常的に使われるもので「一昨年」という言葉があります。

 

この一昨年に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
一昨年がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは一昨年の読み方と意味、「おととし」と「いっさくねん」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.一昨年の正しい読み方は「おととし」「いっさくねん」?

 

では一昨年の正しい読み方は、「おととし」「いっさくねん」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、一昨年の正しい読み方は「おととし」「いっさくねん」の両方になります

 

一昨年の”一”は「いち」「いつ」(促音化により「いっ」)、”昨”は「さく」、”年”は「とし」「ねん」と読むことができます。

 

(促音化とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(促音)に変化する現象のこと)

 

 

ただ一般的には一昨年は「おととし」と読むことが多いです。

 

 

 

また一昨年を「おととし」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。

 

熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。

 

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

 

 

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

 

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです

 

 

 

そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

 

例えば「一昨年(おととし)」に用いられている”年”は単体で「とし」と読むことはできますが、”一”は単体で「お」、”昨”も単体では「と」と読むことはできません

 

 

ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

 

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

 

 

次の章で一昨年の意味について解説していきます。

 

2.一昨年の意味について

 

では一昨年の意味について見ていきましょう。

 

まず一昨年は「去年の前の年のこと。2年前のこと」の意味として用いられています。

 

 

一昨年を用いた例文としては、「一昨年にもやりました」や、
「一昨年は雨で中止になったはず」のような使い方で用いられています。

 

 

以上が「一昨年の読み方と意味、”おととし”と”いっさくねん”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ