一寸の読み方と意味、「ちょっと」と「いっすん」正しいのは？

 

さて日常的に使われるもので「一寸」という言葉があります。

 

この一寸に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
一寸がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは一寸の読み方と意味、「ちょっと」と「いっすん」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

 

では一寸の正しい読み方は、「ちょっと」「いっすん」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、一寸の正しい読み方は「ちょっと」「いっすん」の両方になります。

 

 

ただ一寸は「ちょっと」「いっすん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。

 

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

 

 

 

一寸を「ちょっと」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。

 

熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。

 

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

 

 

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

 

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。

 

 

 

そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

 

例えば「一寸（ちょっと）」に用いられている”一”は単体で「ちょっ」と読むことはできず、”寸”も単体では「と」と読むことはできません。

 

 

ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

 

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

 

 

次の章で一寸の意味と類義語について解説していきます。

 

 

では一寸の意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず一寸（ちょっと）は「少しの時間/数量・程度などがわずかなさま/軽い気持ちで行うさま/かなり。ある程度/気軽な呼びかけの言葉/（否定の語を伴って）そう簡単には」の意味として用いられています。

 

 

一寸を「ちょっと」と読むと上記のような意味になりますが、
「いっすん」と読むと「一尺の１０分の１の長さ/短い距離・時間・寸法のこと」の意味となります。

 

一尺（いっしゃく）というのは、尺貫法（しゃっかんほう）における長さの単位のことで、
一尺＝約３０．３ｃｍなので、その１０分の１で一寸＝約３．０３ｃｍを意味します。

 

このように一寸は「ちょっと」「いっすん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

一寸を用いた例文としては、「一寸（ちょっと）見に行ってみる」や、
「一寸（いっすん）たりともそこから動かない」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「軽い気持ちで行うさま」の意味で、
後者の例文は「短い距離のこと」の意味で使用しています。

 

 

 

また一寸の類義語としては、「小型（こがた）・些少（さしょう）・群小（ぐんしょう）・零細（れいさい）」などの言葉が挙げられます。

 

どの言葉についても一寸と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「一寸の読み方と意味、”ちょっと”と”いっすん”正しいのは？」でした。

 

 

これまで説明したことをまとめますと、

 

 

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