さて日常的に使われるもので「御供」という言葉があります。
この御供に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
御供がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは御供の読み方と意味、「ごくう」と「おとも」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.御供の正しい読み方は「ごくう」「おとも」?
では御供の正しい読み方は、「ごくう」「おとも」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、御供の正しい読み方は「ごくう」「おとも」「ごく」になります。
御供の”御”は「ご」「お」「み」「ぎょ」、”供”は「そな(える)」「とも」「きょう」「く」と読むことができます。
ただ御供は「ごくう」「おとも」「ごく」のどれで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また御供の”供”という字は単体で「くう」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「ごく」から「ごくう」という読み方に変化しました。
簡単に言うと、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、通常では読むことができない「ごくう」という読み方になったんですね。
次の章で御供の意味と類義語について解説していきます。
2.御供の意味と類義語について
では御供の意味と類義語について見ていきましょう。
まず御供(ごくう、ごく)は「神仏へ供(そな)えるもの」の意味として用いられています。
御供を「ごくう」「ごく」と読むと上記のような意味になりますが、「おとも」と読むと「目上の人などに付き従って行くこと。また、その人のこと/料理屋などで、客が帰るときに呼ぶ車のこと」の意味となります。
このように御供は「ごくう」「おとも」「ごく」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
御供を用いた例文としては、「危うく会社の人身御供(ひとみごくう)にされるところだった」や、「彼に御供(おとも)する人」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「神仏へ供えるもの」の意味で、後者の例文は「目上の人などに付き従って行くこと」の意味で使用しています。
また御供の類義語としては、「供物(くもつ)・神饌(しんせん)・供え物(そなえもの)・神酒(みき)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても御供と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「御供の読み方と意味、”ごくう”と”おとも”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 御供の正しい読み方は「ごくう」「おとも」「ごく」。
- 御供(ごくう、ごく)は「神仏へ供えるもの」の意味。
- 御供(おとも)は「目上の人などに付き従って行くこと。また、その人のこと/料理屋などで、客が帰るときに呼ぶ車のこと」の意味。
- 御供の類義語には、「供物・神饌・供え物・神酒」などがある。