さてあなたはチョコレートとショコラの両方を食べたことはありますか?
「チョコレートはあるけどショコラはちょっとよく分からない」とか、
「チョコレートとショコラって同じじゃないの?」と感じている人も多いのではないでしょうか。
どちらもカカオ豆を原料にしているという点では同じです。
しかしチョコレートとショコラには決定的に違う点が存在します。
そこでこのページでは、チョコレートとショコラの違いを簡単に解説します。
どうぞご覧ください。
1.チョコレートとは?
ではまずはチョコレートとは何か見ていきましょう。
チョコレートとは、カカオの豆を主な原料にして作ったお菓子のことを言います。
より細かく説明するとカカオマス(カカオの豆を発酵・焙煎させて砕いたもの)に、
砂糖・カカオバター・粉乳などを混ぜて固めた食品です。
ちなみにチョコレートの種類にはビター(ブラック)・ミルク・ホワイトなどがありますが、
全てのチョコに上記のものを混ぜるわけではありません。
ホワイトチョコにはカカオマスが混ぜられていなかったり、
カカオ成分が強いビターチョコにはほとんど砂糖や粉乳が混ぜられていなかったりします。
このように同じチョコレートでも異なる素材を使うことで、違う色や味を表現しているんですね。
2.ショコラとは?
次にショコラとは何か見ていきましょう。
ショコラとは、チョコレートやココアを指すフランス語のことです。
つまりショコラというのは、チョコレートという言葉をフランス語で表したものなんですね。
チョコレートは英語で”chocolate”で、
ショコラはフランス語で”chocolat”になります。
英語とフランス語でスペルがほとんど同じですね。
そして基本的にはショコラとチョコレートは同じ意味合いで使われることが多いです。
次の章でチョコレートとショコラの決定的な違いについて説明しますね。
3.チョコレートとショコラの違いについて
ではチョコレートとショコラの違いを見ていきましょう。
チョコレートとショコラの違いは、
チョコレートそのものなのかチョコレートを素材としたお菓子なのかということです。
チョコレートもショコラも主原料はカカオ豆からできている点では同じですが、
ショコラはチョコレートを素材として使用したお菓子のことを指しています。
チョコレートを素材にするといっても板チョコなどを溶かして、
型にはめて形を変えればショコラになるというわけではありません。
ショコラは基本的にはチョコレートを主な素材として、
チョコレート以外のものを組み合わせたお菓子のことです。
例えばナッツ類をペースト状にしてチョコレートと混ぜたジャンドゥーヤであったり、
チョコレートの中にお酒が入っているウイスキーボンボンなどです。
チョコレートとショコラにはこのような違いがあります。
しかしショコラは元々チョコレートと同じ意味も持っているので、
チョコレートを素材としているお菓子でもチョコレートという名前になっていることも多いです。
そこらへんの細かい区別はお店やブランドによって違いますので、
特に気にする必要はないかと思います。
またフランスではチョコレート専門の職人のことを”ショコラティエ”と呼びます。
お菓子の中でもチョコレートは品質保持・温度管理・造形などが難しいとされていて、
ショコラティエはチョコレートについての専門知識や加工技術を持っていなければなりません。
なのでショコラティエと呼ばれる人達はいわばチョコレートの専門家と言っても良いでしょう。
以上が「チョコレートとショコラの違い」でした。
4.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- チョコレートとは、カカオの豆を主な原料にして作ったお菓子のこと。
- ショコラとは、チョコレートやココアを指すフランス語のこと。
- これらの違いは、チョコレートそのものなのかチョコレートを素材として作ったお菓子なのかということ。