無為の読み方と意味、「むい」と「ぶい」正しいのは?

 

さて日常的に使われるもので「無為」という言葉があります。

 

この無為に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
無為がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは無為の読み方と意味、「むい」と「ぶい」どちらが正しいのかを解説します。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.無為の正しい読み方は「むい」「ぶい」?

 

では無為の正しい読み方は、「むい」「ぶい」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、無為の正しい読み方は「むい」「ぶい」の両方になります

 

無為の”無”は「な(い)」「む」「ぶ」、”為”は「ため」「い」と読むことができます。

 

 

 

一般的には無為は「むい」と読むことが多いです。

 

ただ無為は「むい」「ぶい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)

 

 

 

また無為(むい)のように「無(む)」が用いられている言葉には、
「有無(うむ)・皆無(かいむ)・虚無(きょむ)・無益(むえき)」などがあります。

 

無為(ぶい)のように「無(ぶ)」が用いられている言葉には、
「無難(ぶなん)・無骨(ぶこつ)・無事(ぶじ)・無粋(ぶすい)」などがあります。

 

 

次の章で無為の意味と類義語について解説していきます。

 

2.無為の意味と類義語について

 

では無為の意味と類義語について見ていきましょう。

 

まず無為(むい)は「自然のままで人の手が加わっていないこと/生滅変化しないもの/何もしないでぶらぶらしていること」の意味として用いられています。

 

 

生滅(しょうめつ)というのは、”生きることと死ぬこと”を意味する言葉です。

 

そしてこの世の全てのものは生滅変化するものなので、”生滅変化しないもの”というのは、仏教における涅槃(ねはん)などのことを指しています。

 

 

 

無為を「むい」と読むと上記のような意味になりますが、「ぶい」と読むと「自然のままで人の手が加わっていないこと/生滅変化しないもの/何事もなく、平穏なこと」の意味となります

 

このように無為は「むい」「ぶい」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

無為を用いた例文としては、「無為(むい)自然」や、
「休日を無為(むい)に過ごす」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「自然のままで人の手が加わっていないこと」の意味で、後者の例文は「何もしないでぶらぶらしていること」の意味で使用しています。

 

 

 

また無為の類義語としては、「無精(ぶしょう)・物臭(ものぐさ)・怠惰(たいだ)・無気力(むきりょく)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても無為と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「無為の読み方と意味、”むい”と”ぶい”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 無為の正しい読み方は「むい」「ぶい」の両方。
  • 無為(むい)は「自然のままで人の手が加わっていないこと/生滅変化しないもの/何もしないでぶらぶらしていること」の意味。
  • 無為(ぶい)は「自然のままで人の手が加わっていないこと/生滅変化しないもの/何事もなく、平穏なこと」の意味。
  • 無為の類義語には、「無精・物臭・怠惰・無気力」などがある。

 

 

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