さて日常的に使われることはあまりないですが、「水鏡」という言葉があります。
この水鏡に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
水鏡がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは水鏡の読み方と意味、「みかがみ」と「すいきょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.水鏡の正しい読み方は「みかがみ」「すいきょう」?
では水鏡の正しい読み方は、「みかがみ」「すいきょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、水鏡の正しい読み方は「すいきょう」「みずかがみ」になります。
水鏡を「みかがみ」と読むことがありますが、「みかがみ」と読むのは”音韻脱落(おんいんだつらく)”と呼ばれるもので、「みかがみ」は固有名詞などを読むときに用いられることがほとんどです。
(音韻脱落とは、語を合成したときに、発音しやすくするため、元々あった音が一部なくなる現象のこと)
なので一般的な水鏡の読み方としては、「すいきょう」「みずかがみ」と読むのが正しいです。
一般的には水鏡は「みずかがみ」と読むことが多いです。
ただ水鏡は「すいきょう」「みずかがみ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また水鏡(すいきょう)のように「水(すい)」が用いられている言葉には、
「冠水(かんすい)・浸水(しんすい)・香水(こうすい)・秋水(しゅうすい)」などがあります。
水鏡(すいきょう)のように「鏡(きょう)」が用いられている言葉には、
「鏡台(きょうだい)・破鏡(はきょう)・万華鏡(まんげきょう)・顕微鏡(けんびきょう)」などがあります。
次の章で水鏡の意味と類義語について解説していきます。
2.水鏡の意味と類義語について
では水鏡の意味と類義語について見ていきましょう。
まず水鏡(すいきょう)は「鏡のように水面に姿・物が映って見えること/物事をよく観察して、真実を見抜き、人の模範となること。また、その人のこと」の意味として用いられています。
水鏡を「すいきょう」と読むと上記のような意味になりますが、
「みずかがみ」と読むと「鏡のように水面に姿・物が映って見えること」の意味のみとなります。
このように水鏡は「すいきょう」「みずかがみ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
水鏡を用いた例文としては、「顔が水鏡に映る」や、
「水鏡に映る景色」のような使い方で用いられています。
どちらの例文も「鏡のように水面に姿・物が映って見えること」の意味で使用しています。
また水鏡の類義語としては、「姿見(すがたみ)・円鏡(えんきょう)・凸面鏡(とつめんきょう)・ドレッサー」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても水鏡と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「水鏡の読み方と意味、”みかがみ”と”すいきょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 水鏡の正しい読み方は「すいきょう」「みずかがみ」の両方で、「みかがみ」は間違い。
- 水鏡(すいきょう)は「鏡のように水面に姿・物が映って見えること/物事をよく観察して、真実を見抜き、人の模範となること。また、その人のこと」の意味。
- 水鏡(みずかがみ)は「鏡のように水面に姿・物が映って見えること」の意味。
- 水鏡の類義語には、「姿見・円鏡・凸面鏡・ドレッサー」などがある。