さて近年では地球における環境問題が大きな問題となっていますよね。

 

大きく取り上げられている問題としては、「地球温暖化」と「オゾン層破壊」があります。

 

地球温暖化とオゾン層破壊については、
言葉は知っていても詳しく説明できないという人も多いでしょう。

 

またこれらの環境問題はどのような関係性があって、
それぞれの問題にどんな影響をもたらしているのか。

 

そこでこのページでは地球温暖化はオゾン層破壊が原因なのか?
また地球温暖化とオゾン層破壊の関係について解説しています。

 

どうぞご覧ください。

 

 

 

1.地球温暖化はオゾン層が破壊されることで起こるのか?

 

では地球温暖化の主な原因は、オゾン層が破壊されることなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと地球温暖化が起こる主な原因は、
オゾン層が破壊されることではなく、温室効果ガスが大気中に増えることによるものです。

 

地球温暖化とオゾン層の破壊についてごちゃごちゃになっている人が
多いので地球温暖化とオゾン層破壊についてそれぞれ簡単に見ていきましょう。

 

地球温暖化とは?

まず地球温暖化とは、地球全体の平均気温が上昇してしまう現象のことです。

 

そして地球温暖化が起こってしまう主な原因は、
二酸化炭素などの温室効果ガスと言われている気体が大気中に増えることによるものです。

 

地球温暖化の原因となる温室効果ガスが大気中に増えているのには、
森林伐採や化石燃料などが大きく関係しています。

 

地球温暖化について詳しくは下記をご覧ください。

 

オゾン層破壊とは?

次にオゾン層破壊とは、フロンガスによってオゾン(気体)で構成されている層が破壊される現象のことです。

 

オゾン層は太陽光に含まれている紫外線から生物を保護してくれていますが、
このオゾン層が破壊されることで地球温暖化が進むことはまずありません

 

 

太陽光には紫外線以外にも物質を暖める効果を持つ赤外線などの光が含まれていますが、
オゾン層は紫外線を吸収できても、赤外線はほとんど吸収することはできません。

 

 

なのでオゾン層が破壊されていても、破壊されていなくても、
物質を暖める効果を持つ赤外線の降り注ぐ量はほとんど変わらないということになります。

 

これにより地球温暖化が起こる原因には、オゾン層破壊は関係ないということが分かりますよね。

 

 

では地球温暖化の原因はオゾン層が破壊されることとは無関係でしたが、
地球温暖化とオゾン層の破壊については全くの無関係なのでしょうか。

 

次の章では地球温暖化とオゾン層破壊の関係性について解説していきますね。

 

2.地球温暖化とオゾン層破壊の関係について

 

前の章では地球温暖化が起こる原因には、
オゾン層の破壊は特に関係ないということを解説しました。

 

この章では地球温暖化とオゾン層の破壊には、まったく関係性がないのかを見ていきます。

 

結論から言ってしまうと、地球温暖化とオゾン層の破壊は全くの無関係ではありません

 

それでは地球温暖化とオゾン層破壊にはどんな関係があるのか見ていきましょう。

 

オゾン層破壊による地球温暖化への影響

地球温暖化の原因はオゾン層の破壊によるものではありません。

 

しかしオゾン層の破壊が進むことで、地球温暖化に影響がまったくないわけではありません。

 

実はオゾン層の破壊が進むと地球全体の気温が少し下がる可能性があります

 

つまり地球温暖化とは反対にオゾン層が破壊されると、
地球全体の気温を下げるかもしれないということです。

 

どういうことなのかというと、オゾンという気体は少なからず温室効果を持っているからです

 

地球温暖化の主な原因となっている二酸化炭素に比べると、
オゾンの持っている温室効果は小さいものです。

 

ですが小さくても温室効果を持っているオゾンが集まって構成されているオゾン層が破壊されれば、
地球内に熱を溜めようとする働きが小さくなるため気温の低下に繋がると考えられます。

 

フロンガスは二酸化炭素よりも温室効果が強い

地球温暖化の主な原因は二酸化炭素などの温室効果ガスが、
大気中に増えることが原因であると言いました。

 

オゾン層破壊の原因であるフロンガスには、
地球温暖化の原因である二酸化炭素よりも強い温室効果があります。

 

二酸化炭素と比べるとフロンガスの温室効果は、
約数千~1万倍といわれるほど強いとされています

 

ではなぜフロンガスの方が二酸化炭素よりも温室効果が強いのに、
地球温暖化の主な原因は二酸化炭素だと言われているのか。

 

 

それは大気中(空気中)に存在している温室効果ガスの中でも
圧倒的に多く存在している気体が二酸化炭素だからです

 

いくらフロンガスが二酸化炭素よりも温室効果が強いと言っても、
空気中に存在している量が比較にならないほど二酸化炭素の割合が多いです。

 

だから二酸化炭素が地球温暖化の主な原因と言われています。

 

 

ちなみに地球温暖化とオゾン層破壊の問題をややこしいと感じる人は、
フロンガスが両方の環境問題に出てくるからかもしれません。

 

フロンガスが地球温暖化とオゾン層破壊のどちらにおいても少なからず影響しているため、
これらについての知識を混同してしまったのだと思います。

 

地球温暖化とオゾン層破壊についての違いを認識できれば、
全くの無関係ではないけれど、それほど密接な関係ではないということが理解できるでしょう。

 

以上が「地球温暖化はオゾン層破壊によって起こるもの?それぞれの関係は?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 地球温暖化の主な原因はオゾン層破壊ではなく、温室効果ガスによるもの。
  • オゾン層が破壊されることで地球全体の気温が少し下がる可能性がある。
  • フロンガスの温室効果は二酸化炭素の約数千~1万倍ほど強い。
  • 地球温暖化とオゾン層の破壊は全くの無関係ではない。

 

 

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