さてあなたは温室効果ガスという言葉をご存知でしょうか。
温室効果ガスは環境問題である地球温暖化の原因とされている気体で、
私たちが日常的に発生させている気体のことでもあります。
実際に温室効果とはどのようなものなのか、理解していない人も多いように感じます。
そこでこのページでは温室効果ガスとは何か?
また温室効果の仕組みを簡単に図で解説しています。
どうぞご覧ください。
では温室効果(おんしつこうか)ガスとは何かを見ていきましょう。
さっそくですが温室効果ガスとはその名の通り、
温室効果を発生させる気体(ガス)のことになります。
温室効果の詳しい仕組みについては次の章で解説していきますが、
簡単に言うと温室効果とは、地球が温室のように暖められる効果(現象)のことです。
温室効果ガスは地球温暖化といわれている環境問題の原因となっている気体(ガス)で、
温室効果ガスには二酸化炭素・水蒸気・オゾンなどの気体が存在します。
水蒸気は水(液体)の状態が気体になったもので、
空気中にどのくらい存在しているかを表しているものが”湿度(しつど)”と言われています。
また私たちが生活している中で少しずつ空気中の二酸化炭素が増えている、
というような話を聞いたことがあるかと思います。
これは化石燃料を使用することや人間が呼吸することで少しずつ増えていきます。
人間が呼吸によって吸う前の空気にも二酸化炭素は含まれていて、
呼吸によって吐いた後の空気だと少しだけ二酸化炭素の量が増えています。
ただ空気を構成している気体の割合からするとほとんどの割合を二酸化炭素ではなく、
窒素・酸素(約99%)で占めているので、その量からすると大した量ではありません。
そして水蒸気や二酸化炭素と同じように温室効果ガスであるオゾンは、
空気中にも微量含まれていますが二酸化炭素と同様に大した量ではありません。
ですが上空にいくとオゾンが多く集まっているところがあり、
そのオゾンが多く存在するところを指して”オゾン層”と言っています。
次の章で温室効果とは、どのような仕組みなのかを簡単に図で解説していきますね。
では温室効果の仕組みを簡単に図で解説していきます。
まず温室というのは通常はガラス張りの建物のことで、
その建物の中に太陽光を十分に入れることができるように設計されています。
そして温室の性質として太陽光からの熱は受け取りますが、
太陽光から受け取った熱を温室内で留まらせる働きがあります。
上図のように太陽光に含まれる近赤外線が熱を発生させる主なエネルギーになりますが、
近赤外線は温室のガラスに吸収されずにそのまま床や温室内のモノに吸収されます。
そして温室内の床やモノが近赤外線で暖められ、その床やモノから遠赤外線が放出されます。
(物質からはその温度に応じた赤外線が放出されています)
温室内の床やモノから放出された遠赤外線はガラスがなければ逃げていきますが、
ガラスに吸収されてしまい熱が逃げなくなることで温室内を暖めることになります。
温室ではこのような仕組みで通常よりも暖かい室内を保っています。
空気中に存在している二酸化炭素・水蒸気・オゾンなどの気体は、
先ほど解説した温室のガラスのような働きをすることから”温室効果ガス”と言われています。
上図のように太陽光に含まれる近赤外線は地面に吸収され、
地面が暖まっていき地面から遠赤外線が放出されます。
その地面から放出された遠赤外線を空気中の温室効果ガスである、
二酸化炭素・水蒸気・オゾンなどが吸収して熱を地球内部に留まらせます。
さらに温室効果ガスは遠赤外線を吸収して温度が上がると、
その周囲に遠赤外線を放出するので温室効果ガスの量が多くなると効果が大きくなります。
上図のように温室効果ガスが空気中に多ければ多いほど、
周囲の温室効果ガスに連鎖的に遠赤外線の吸収・放出が繰り返されていきます。
放出される遠赤外線自体は少しずつ弱くなっていきますが、
これにより温室効果ガスが多いほど温室効果は高くなります。
また温室効果ガスからの遠赤外線の放出は地面に対しても行われ、
地面が遠赤外線を吸収して再び地面から遠赤外線の放出が繰り返されます。
このように空気中にどのぐらいの温室効果ガスが存在するかどうかで、
温室効果による温度上昇に差が出るので覚えておいてください。
以上が「温室効果ガスとは?温室効果の仕組みを簡単に図で解説!」でした。
これまで説明したことをまとめますと、