さて日常的に使われるもので「鋳物」という言葉があります。
この鋳物に使用されている漢字(特に”鋳”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは鋳物の読み方と意味、「いもの」と「ちゅうぶつ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.鋳物の正しい読み方は「いもの」「ちゅうぶつ」?
では鋳物の正しい読み方は、「いもの」「ちゅうぶつ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、鋳物の正しい読み方は「いもの」になります。
鋳物の”鋳”は「い(る)」「ちゅう」、”物”は「もの」「ぶつ」と読むことができますが、鋳物は「いもの」と読むのが正しく、「ちゅうぶつ」と読むのは間違いです。
また鋳物(いもの)のように「鋳(い)」が用いられている言葉には、
「鋳型(いがた)・鋳掛(いかけ)・鋳口(いぐち)・鋳留(いとめ)」などがあります。
鋳物(いもの)のように「物(もの)」が用いられている言葉には、
「得物(えもの)・獲物(えもの)・着物(きもの)・代物(しろもの)」などがあります。
次の章で鋳物の意味と類義語について解説していきます。
2.鋳物の意味と類義語について
では鋳物の意味と類義語について見ていきましょう。
まず鋳物は「溶かした金属を鋳型(いがた)に流し込んで製造された器物のこと」の意味として用いられています。
鋳型(いがた)というのは、”鋳物(いもの)を鋳造(ちゅうぞう)するときに、溶かした金属を注ぎ入れる型のこと”です。
また鋳物の類義語としては、「鋳造(ちゅうぞう)・鋳金(ちゅうきん)・地金(じがね)・鋼材(こうざい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても鋳物と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「鋳物の読み方と意味、”いもの”と”ちゅうぶつ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 鋳物の正しい読み方は「いもの」で、「ちゅうぶつ」は間違い。
- 鋳物は「溶かした金属を鋳型に流し込んで製造された器物のこと」の意味。
- 鋳物の類義語には、「鋳造・鋳金・地金・鋼材」などがある。