このページでは天邪鬼の読み方と意味、「あまのじゃき」と「あまのじゃく」どちらが正しいのかを解説しています。
結論から言ってしまうと、天邪鬼の正しい読み方は「あまのじゃく」になります。
天邪鬼の”天”は「てん」「あま」、”邪”は「よこしま」「じゃ」、”鬼”は「おに」「き」と読むことができますが、天邪鬼を「あまのじゃき」と読むのは間違いです。
「あまのじゃく」は”天の邪鬼”と書き表されることもあります。
天邪鬼を「あまのじゃく」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「天邪鬼(あまのじゃく)」に用いられている”邪”は「じゃ」と読むことはできますが、”天”は単体で「あまの」、”鬼”も単体では「く」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で天邪鬼の意味と類義語について解説していきます。
天邪鬼は「わざと人に逆らう言動をする人。ひねくれ者のこと/昔話に悪者として登場する鬼のこと」の意味として用いられています。
天邪鬼を用いた例文としては、「彼の性格は天邪鬼だ」や、
「その絵には天邪鬼が描かれている」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「わざと人に逆らう言動をする人」の意味で、
後者の例文は「昔話に悪者として登場する鬼」の意味で使用しています。
また天邪鬼の類義語としては、「偏屈(へんくつ)・反対(はんたい)・異端者(いたんしゃ)・逆らう(さからう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても天邪鬼と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「天邪鬼の読み方と意味、”あまのじゃき”と”あまのじゃく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>