結論から言ってしまうと、元本の正しい読み方は「がんぽん」「げんぽん」の両方になります。
元本の”元”は「もと」「げん」「がん」、”本”は「ほん」「もと」と読むことができます。
ただ一般的には元本は「がんぽん」と読むことがほとんどです。
「げんぽん」と読むと、”原本(げんぽん)”と誤解されてしまう可能性があるため、元本は「がんぽん」と読むのが無難です。
また元本の”本”の読み方は「ほん」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぽん」という読み方をすることはできません。
元本のように「がんほん」「げんほん」ではなく、「がんぽん」「げんぽん」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
原本であれば、元(がん・げん)+本(ほん)なので、本(後ろの語)の語頭である”ほ”が半濁音の”ぽ”に変化します。
例えば「卵白(らんぱく)」や「分布(ぶんぷ)」は半濁音化なしで読むと、
「らんはく」や「ぶんふ」と読むのが普通です。
もともと”白”には「ぱく」という読み方はないですし、”布”にも「ぷ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するため、
「卵白(らんぱく)」「分布(ぶんぷ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が半濁音化によって半濁音(パ行音)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で元本の意味について解説していきます。
元本は「事業などを始めるのに必要な資金のこと/収益を生み出す元となる資金のこと」の意味として用いられています。
元本を用いた例文としては、「元本が少し足りない」や、
「これは元本保証のない商品だ」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「事業などを始めるのに必要な資金」の意味で、後者の例文は「収益を生み出す元となる資金」の意味で使用しています。
以上が「元本の読み方と意味、”がんぽん”と”げんぽん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど