このページでは経緯の読み方と意味、「けいい」と「いきさつ」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

 

結論から言ってしまうと、経緯の正しい読み方は「けいい」「いきさつ」の両方になります。

 

経緯の”経”は「た（つ）」「へ（る）」「けい」、”緯”は「い」と読むことができます。

 

 

 

一般的には経緯は「けいい」と読むことが多いです。

 

ただ経緯を「けいい」「いきさつ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。

 

（次の章でそれぞれの意味について解説していきます）

 

 

 

経緯を「いきさつ」と読むのは”熟字訓（じゅくじくん）”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字１字に読み方をあてるのではなく、熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方のことです。

 

熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓（じゅくじくん）です。

 

”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。

 

 

なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。

 

訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。

 

 

 

そして熟字訓は熟字（２字以上の漢字の組み合わせ）に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。

 

例えば「経緯（いきさつ）」に用いられている”経”は単体で「いき」と読むことはできず、”緯”も単体では「さつ」と読むことはできません。

 

 

ですので漢字１字の訓読み（草：くさ）のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。

 

熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。

 

次の章で経緯の意味について解説していきます。

 

 

経緯（けいい）は「物事の細かい事情のこと/たて糸とよこ糸。縦と横/地球の経線と緯線。経度と緯度のこと」の意味として用いられています。

 

”経”は「織物のたて糸」で、”緯”は「織物のよこ糸」を指しており、
それから転じて経緯は「縦と横」の意味も表すようになっています。

 

 

経緯を「けいい」と読むと上記のような意味になりますが、
「いきさつ」と読むと「物事の細かい事情」の意味のみとなります。

 

このように経緯は「けいい」「いきさつ」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。

 

 

 

経緯を用いた例文としては、「その地点の経緯（けいい）を調べる」や、「事件の経緯を教えてくれ」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「経度と緯度」の意味で、後者の例文は「物事の細かい事情」の意味で使用しています。

 

 

以上が「経緯の読み方と意味、”けいい”と”いきさつ”正しいのは？」でした。

 

 

これまで説明したことをまとめますと、

 

 

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