さて日常的に使われるもので「海原」という言葉があります。
この海原に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
海原がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは海原の読み方と意味、「うなばら」と「かいはら」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.海原の正しい読み方は「うなばら」「かいはら」?
では海原の正しい読み方は、「うなばら」「かいはら」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、海原の正しい読み方は「うなばら」になります。
海原の”海”は「うみ」「かい」、”原”は「はら」「げん」(連濁により「ばら」)と読むことはできますが、海原を「かいはら」と読むのは間違いです。
(連濁とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと)
海原を「うなばら」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「海原(うなばら)」に用いられている”原”は連濁により「ばら」と読むことはできますが、”海”は単体では「うな」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で海原の意味と類義語について解説していきます。
2.海原の意味と類義語について
では海原の意味と類義語について見ていきましょう。
まず海原は「広々とした海のこと/池や湖の広い水面のこと」の意味として用いられています。
海原を用いた例文としては、「大海原を見渡す」や、
「果てしなく続く海原」のような使い方で用いられています。
一般的には前者の意味で使用されることがほとんどで、
どちらの例文も「広々とした海のこと」の意味で使用しています。
また海原の類義語としては、「海洋(かいよう)・外洋(がいよう)・大海(たいかい)・絶海(ぜっかい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても海原と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「海原の読み方と意味、”うなばら”と”かいはら”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 海原の正しい読み方は「うなばら」で、「かいはら」は間違い。
- 海原は「広々とした海のこと/池や湖の広い水面のこと」の意味。
- 海原の類義語には、「海洋・外洋・大海・絶海」などがある。