結論から言ってしまうと、余波の正しい読み方は「なごり」「よは」の両方になります。
余波の”余”は「あま(る)」「よ」、”波”は「なみ」「は」と読むことができます。
一般的には余波は「よは」と読むことが多いです。
ただ余波を「なごり」「よは」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また余波を「なごり」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「余波(なごり)」に用いられている”余”は単体で「な」と読むことはできず、”波”も単体では「ごり」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で余波の意味について解説していきます。
余波(なごり)は「風が静まった後に残っている波のこと/潮が引いた後に残ってる海水のこと」の意味として用いられています。
余波を「なごり」と読むと上記のような意味になりますが、「よは」と読むと「風が静まった後に残っている波/ある物事の終わった後も残る良くない影響」の意味となります。
このように余波は「なごり」「よは」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
余波を用いた例文としては、「余波を眺めている」や、
「震災の余波(よは)により停電が続く」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「風が静まった後に残っている波」の意味で、
後者の例文は「ある物事の終わった後も残る良くない影響」の意味で使用しています。
以上が「余波の読み方と意味、”なごり”と”よは”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど