結論から言ってしまうと、蕎麦の正しい読み方は「そば」になります。
蕎麦の”蕎”は「きょう」、”麦”は「むぎ」「ばく」と読むことができますが、蕎麦を「きょうばく」と読むのは間違いです。
蕎麦を「そば」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「蕎麦(そば)」に用いられている”蕎”は単体で「そ」と読むことはできず、”麦”も単体では「ば」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で蕎麦の意味について解説していきます。
蕎麦は「タデ科の1年草のこと/そば粉に小麦粉・水・やまいも・卵白などをこねて、細く線状に切った食品のこと」の意味として用いられています。
蕎麦(植物)は茎は赤みを帯びていて、花は白色・淡紅色をしています。
※上は蕎麦(植物)の写真
※上は蕎麦(植物)の種子の写真
食品としての蕎麦を作るときの原料となるのが、この植物の蕎麦の種子から作る”そば粉”になります。
そして蕎麦にはいくつか種類があり、そば粉だけ(10割)を使用したものを”十割(じゅうわり)蕎麦または生蕎麦(きそば)”、2割が小麦粉・8割がそば粉を使用したものを”二八(にはち)蕎麦”と呼びます。
(小麦粉を1割・そば粉を9割使用したものは”九割(きゅうわり)蕎麦”と呼びます)
以上が「蕎麦の読み方と意味、”そば”と”きょうばく”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど