結論から言ってしまうと、小童の正しい読み方は「こわっぱ」「しょうどう」「こわらわ」「こわらべ」になります。
小童の”小”は「ちい(さい)」「こ」「しょう」、”童”は「わらわ」「わらべ」「どう」と読むことができます。
一般的には小童は「こわっぱ」と読むことがほとんどです。
ただ小童は「こわっぱ」「しょうどう」「こわらわ」「こわらべ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また小童を「こわっぱ」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「小童(こわっぱ)」に用いられている”小”は単体で「こ」と読むことはできますが、”童”は単体では「わっぱ」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で小童の意味と類義語について解説していきます。
小童(こわっぱ)は「子供、年少者を罵(ののし)っていう語のこと」の意味として用いられています。
小童を「こわっぱ」と読むと上記のような意味になりますが、
「しょうどう」「こわらわ」「こわらべ」と読むと「子供、年少者」の意味となります。
このように小童は「こわっぱ」「しょうどう」「こわらわ」「こわらべ」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えてきましょう。
小童を用いた例文としては、「小童(こわっぱ)風情にやられた」や、
「子供のことを小童(こわっぱ)と言うのは良くない」のような使い方で用いられています。
また小童の類義語としては、「幼子(おさなご)・坊主(ぼうず)・小僧(こぞう)・小娘(こむすめ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても小童と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「小童の読み方と意味、”こわっぱ”と”しょうどう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>