席巻の読み方と意味、「せきまき」と「せっけん」正しいのは？

このページでは席巻の読み方と意味、「せきまき」と「せっけん」どちらが正しいのかを解説しています。

１．席巻の正しい読み方は「せきまき」「せっけん」？

結論から言ってしまうと、席巻の正しい読み方は「せっけん」になります。

席巻の”席”は「せき」、”巻”は「まき」「かん」「けん」と読むことができますが、席巻は「せっけん」と読むのが正しく、「せきまき」「せっかん」と読むのは間違いです。

また席巻の”席”の読み方は「せき」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「せっ」という読み方をすることはできません。

席巻のように「せきけん」ではなく、「せっけん」と変化して読むのは、日本語の「促音化（そくおんか）」と呼ばれているものです。

促音化とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語（カ行・サ行・タ行・パ行）の前に付いた音が「っ」（これを促音という）に変化する現象のこと”を言います。

席巻であれば、席（せき）＋巻（けん）なので、巻（後ろの語）の前に付いた音である”き”が促音の”っ”に変化します。

例えば「楽器（がっき）」や「切削（せっさく）」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。

もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。

ですが日本語では促音化によって促音（「っ」）に変化するため、
「楽（がっ）」「切（せっ）」と変化させて読んでいるのです。

ただすべての言葉が促音化によって促音（「っ」）に変化するわけではないので、注意してください。

次の章で席巻の意味について解説していきます。

席巻は「広い地域を片端（かたはし）から攻め取ること/激しい勢いで、自分の勢力範囲に収めること」の意味として用いられています。

席巻は”席（むしろ）を巻くこと”から転じて、「広い地域を片端から攻め取ること」の意味になったそうです。

席（むしろ）というのは、”わらなどを編（あ）んで作った敷物のこと”です。

席巻を用いた例文としては、「A国がユーラシア大陸を席巻した」や、
「市場を席巻した」のような使い方で用いられています。

前者の例文は「広い地域を片端から攻め取ること」の意味で、
後者の例文は「激しい勢いで、自分の勢力範囲に収めること」の意味で使用しています。

以上が「席巻の読み方と意味、”せきまき”と”せっけん”正しいのは？」でした。

これまで説明したことをまとめますと、