さて日常的に使われるもので「清々しい」という言葉があります。
この清々しいに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
清々しいがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは清々しいの読み方と意味、「きよきよしい」と「すがすがしい」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.清々しいの正しい読み方は「きよきよしい」「すがすがしい」?
では清々しいの正しい読み方は、「きよきよしい」「すがすがしい」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、清々しいの正しい読み方は「すがすがしい」になります。
清々しいの”清”は「きよ(い)」「せい」と読むことができますが、清々しいを「きよきよしい」と読むのは間違いです。
清々しいを「すがすがしい」と読むのは”熟字訓(じゅくじくん)”と言われる読み方で、
熟字訓とは漢字1字に読み方をあてるのではなく、熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方のことです。
熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に訓読みをあてた読み方だから、熟字訓(じゅくじくん)です。
”訓読みは漢字の持つ意味を日本語に翻訳したところから生まれた読み方”のことで、”音読みは中国語としての漢字の発音に基づく読み方”のことです。
なので”草”の訓読みは「くさ」で聞いただけで意味を理解できますが、
音読みは「そう」でこれだけでは意味が分からないですよね。
訓読みはそれだけで意味が分かる読み方のものが多く、音読みはそれだけでは意味が分からないものが多いです。
そして熟字訓は熟字(2字以上の漢字の組み合わせ)に読み方があてられているため、漢字単体に読み方が振り分けられているわけではありません。
例えば「清々しい(すがすがしい)」に用いられている”清”は単体では「すが」と読むことはできません。
ですので漢字1字の訓読み(草:くさ)のように、その熟字だけで意味が伝わるように読み方があてられているものが熟字訓というわけなんですね。
熟字訓と言われる読み方は特殊で、あらかじめその言葉の読み方を知っていなければ、読み方が分からないものがほとんどです。
次の章で清々しいの意味と類義語について解説していきます。
2.清々しいの意味と類義語について
では清々しいの意味と類義語について見ていきましょう。
まず清々しいは「爽(さわ)やかで気持ちが良いこと」の意味として用いられています。
清々しいを用いた例文としては、「清々しい朝だ」や、
「彼を見ていると清々しい気分になる」のような使い方で用いられています。
また清々しいの類義語としては、「明朗(めいろう)・陽気(ようき)・清爽(せいそう)・爽快(そうかい)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても清々しいと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「清々しいの読み方と意味、”きよきよしい”と”すがすがしい”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 清々しいの正しい読み方は「すがすがしい」で、「きよきよしい」は間違い。
- 清々しいは「爽やかで気持ちが良いこと」の意味。
- 清々しいの類義語には、「明朗・陽気・清爽・爽快」などがある。