さて日常的に使われることはあまりないですが、「椿事」という言葉があります。

 

この椿事に使用されている漢字(特に”椿”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。

 

そこでこのページでは椿事の読み方と意味、「ちんじ」と「しゅんじ」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.椿事の正しい読み方は「ちんじ」「しゅんじ」?

 

では椿事の正しい読み方は、「ちんじ」「しゅんじ」どちらなのかを見ていきましょう。

 

結論から言ってしまうと、椿事の正しい読み方は「ちんじ」になります

 

椿事の”椿”は「つばき」「ちん」と読むことはできますが、「しゅん」と読むことはできないので、椿事を「しゅんじ」と読むのは間違いです。

 

 

 

また椿事(ちんじ)のように「椿(ちん)」が用いられている言葉には、
「椿寿(ちんじゅ)・椿庭(ちんてい)・椿嶺(ちんれい)」などがあります。

 

椿事(ちんじ)のように「事(じ)」が用いられている言葉には、
「事故(じこ)・事件(じけん)・万事(ばんじ)・大事(だいじ)」などがあります。

 

 

次の章で椿事の意味について解説していきます。

 

2.椿事の意味について

 

では椿事の意味について見ていきましょう。

 

まず椿事は「思いがけない事件。意外な出来事のこと」の意味として用いられています。

 

 

「ちんじ」は椿事の他にも”珍事”と書き表され、珍事は「珍しい出来事のこと/思いがけない事件。意外な出来事のこと」の意味になります。

 

ただ珍事は「珍しい出来事」、椿事は「思いがけない事件。意外な出来事のこと」の意味で使い分けられることが多いです。

 

 

 

椿事を用いた例文としては、「彼があのような椿事を起こすとは」や、
「全員がこの椿事に驚いて飛び起きた」のような使い方で用いられています。

 

 

 

また椿事の類義語としては、「稀有(けう)・奇聞(きぶん)・未聞(みもん)・未曾有(みぞう)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても椿事と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「椿事の読み方と意味、”ちんじ”と”しゅんじ”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 椿事の正しい読み方は「ちんじ」で、「しゅんじ」は間違い。
  • 椿事は「思いがけない事件。意外な出来事のこと」の意味。
  • 椿事の類義語には、「稀有・奇聞・未聞・未曾有」などがある。

 

 

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