結論から言ってしまうと、水瓶の正しい読み方は「すいびん」「みずがめ」「すいびょう」になります。
水瓶の”水”は「みず」「すい」、”瓶”は「かめ」「びん」「へい」「びょう」と読むことができます。
一般的には水瓶は「みずがめ」と読むことがほとんどです。
ただ水瓶は「すいびん」「みずがめ」「すいびょう」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”瓶”の読み方は「かめ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「がめ」という読み方をすることはできません。
水瓶のように「みずかめ」ではなく、「みずがめ」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
水瓶であれば、水(みず)+瓶(かめ)なので、瓶(後ろの語)の語頭である清音の”か”が濁音の”が”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で水瓶の意味について解説していきます。
※上は水瓶(みずがめ)の写真
水瓶(すいびん)は「細首(ほそくび)の水を入れる容器のこと」の意味として用いられています。
水瓶を「すいびん」と読むと上記のような意味になりますが、
「みずがめ」「すいびょう」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
水瓶を「みずがめ」と読むと「水などを貯(たくわ)えておくための瓶(かめ)のこと」、「すいびょう」と読むと「比丘(びく)の十八物(じゅうはちもつ)のひとつで、水を入れる容器のこと」の意味となります。
※上は水瓶(すいびょう)の写真
十八物というのは、”大乗仏教の僧尼が常に持っておくべき18種の持ち物のこと”を意味します。
このように水瓶は「すいびん」「みずがめ」「すいびょう」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
以上が「水瓶の読み方と意味、”すいびん”と”みずがめ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど