結論から言ってしまうと、恙無いの正しい読み方は「つつがない」になります。
恙無いの”恙”は「つつが」「よう」と読むことはできますが、「しが」と読むことはできず、恙無いを「しがない」と読むのは間違いです。
「しがない」という言葉には漢字表記はなく、ひらがなでそのまま”しがない”と表記されます。
次の章で恙無いの意味について解説していきます。
恙無いは「病気・事故などがなく、無事であること/(物事が)何事もなく、順調に進むこと」の意味として用いられています。
”恙(つつが)”というのは「病気などの災難/恙虫(つつがむし)の略」を意味する言葉で、恙無いは前者の意味である「病気などの災難」に由来(恙虫が由来ではない)している言葉です。
また恙虫は、”恙虫病(つつがむしびょう)”と呼ばれる病気を媒介するダニの一種になります。
恙虫病は、”つつが虫病リケッチア”と呼ばれる菌を保有する恙虫に刺されることで感染する病気で、
適切な治療(抗菌薬の投与など)がなされなければ、重症化した場合には生命に関わる病気として知られています。
(有効な抗菌薬による治療が適切に行われた場合は、重症化することなく回復することがほとんど)
恙無いを用いた例文としては、「彼らは恙無く暮らしている」や、
「10周年イベントは恙無く終了した」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「病気・事故などがなく、無事であること」、
後者の例文は「(物事が)何事もなく、順調に進むこと」の意味で使用しています。
以上が「恙無いの読み方と意味、”つつがない”と”しがない”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど