結論から言ってしまうと、掉尾の本来の読み方は「ちょうび」でしたが、
いま現在では「とうび」と「ちょうび」のどちらでも問題はありません。
掉尾の”掉”は「ふ(る)」「ふる(う)」「ちょう」「とう」と読むことができますが、「たく」と読むことはできないので、掉尾を「たくび」と読むのは間違いです。
ただ一般的には掉尾は「とうび」と読むことが多いです。
掉尾を「とうび」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「とうび」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、掉尾を「とうび」と間違って読む人が増えたために、
「とうび」でも「ちょうび」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での掉尾の読み方としては、「とうび」と「ちょうび」はどちらも正しい読み方となります。
次の章で掉尾の意味について解説していきます。
掉尾は「物事が最後になって勢いが盛んになること/最後のこと」の意味として用いられています。
掉尾を用いた例文としては、「これが掉尾だと思って挑戦する」や、
「大会の掉尾を飾るにふさわしい試合だった」のような使い方で用いられています。
一般的には掉尾は「最後のこと」の意味で使われることが多く、どちらの例文も「最後のこと」の意味で使用しています。
後者の例文の”掉尾を飾る”というのはことわざで、これは「物事の最後を立派に締めくくること」の意味として使用されます。
(”「ちょうび」を飾る”と読むことが多いですが、”「とうび」を飾る”と読んでも間違いではありません)
以上が「掉尾の読み方と意味、”たくび”と”とうび”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど