結論から言ってしまうと、折伏の正しい読み方は「しゃくぶく」「せっぷく」になります。
折伏の”折”は「お(る)」「せつ」「しゃく」、”伏”は「ふ(せる)」「ふく」「ぶく」と読むことはできますが、”伏”は「じょう」と読むことはできず、折伏を「せつじょう」と読むのは間違いです。
一般的には折伏は「しゃくぶく」と読むことがほとんどです。
ただ折伏は「しゃくぶく」「せっぷく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また折伏を「せっぷく」と読むのは、日本語の”促音化(そくおんか)+半濁音化(はんだくおんか)”によるものです。
折伏の”折”の読み方は「せつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「せっ」という読み方をすることはできません。
折伏のように「せつぷく」ではなく、「せっぷく」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
(”伏”を「ぷく」と読むのは半濁音化によるもので、少し後に解説しています)
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
折伏であれば、折(せつ)+伏(ぷく)なので、伏(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
そして折伏の”伏”の読み方は「ふく」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ぷく」という読み方をすることはできません。
折伏のように「せっふく」ではなく、「せっぷく」と変化して読むのは、日本語の「半濁音化(はんだくおんか)」と呼ばれているものです。
半濁音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭(ハ行音)がパ行音に変化する現象のこと”を言います。
このパ行音(パ・ピ・プ・ペ・ポ)のことを”半濁音(はんだくおん)”と呼びます。
折伏であれば、折(せっ)+伏(ふく)なので、伏(後ろの語)の語頭である”ふ”が半濁音の”ぷ”に変化します。
このように日本語の”促音化+半濁音化”によって折伏を「せっぷく」と読んでいます。
次の章で折伏の意味について解説していきます。
折伏(しゃくぶく)は「仏法の力で悪を屈服させること。相手を説き伏せて信仰の道に導くこと/(転じて)説得して相手を自分の意見・方針に従わせること」の意味として用いられています。
仏法というのは”仏教。仏(ほとけ)の教えのこと”で、後者の意味は「対立する相手を折伏(しゃくぶく)する」のように用いられます。
折伏を「しゃくぶく」と読むと上記のような意味になりますが、
「せっぷく」と読むと「相手を打ち負かして、自分に従わせること」の意味となります。
このように折伏は「しゃくぶく」「せっぷく」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
以上が「折伏の読み方と意味、”しゃくぶく”と”せつじょう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど