結論から言ってしまうと、斡旋の正しい読み方は「あっせん」になります。
斡旋の”斡”は「あつ」「かん」、”旋”は「せん」と読むことができますが、
斡旋は「あっせん」と読むのが正しく、「かんせん」と読むのは間違いです。
また斡旋の”斡”の読み方は「あつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「あっ」という読み方をすることはできません。
斡旋のように「あつせん」ではなく、「あっせん」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
斡旋であれば、斡(あつ)+旋(せん)なので、旋(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で斡旋の意味について解説していきます。
斡旋は「間に入って、両者がうまくいくように取り計らうこと/ある物や人を、求める人に紹介すること」の意味として用いられています。
”斡旋”という言葉は、「ある物や人を、求める人に紹介すること」の意味で使用されることが多いです。
斡旋を用いた例文としては、「彼らのために斡旋の労をとる」や、
「彼に仕事を斡旋する」のような使い方で用いられています。
前者の例文の”労をとる”は「苦労する」などの意味になるため、
「彼らのためうまくいくように取り計らうのに苦労する」という意味になります。
後者の例文は「求める人に紹介すること」の意味ですので、
「彼(仕事を求めている)に仕事を紹介する」という意味で使われています。
以上が「斡旋の読み方と意味、”かんせん”と”あっせん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど