このページでは風見鶏の読み方と意味、「かざみどり」と「かぜみどり」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.風見鶏の正しい読み方は「かざみどり」「かぜみどり」?

 

結論から言ってしまうと、風見鶏の正しい読み方は「かざみどり」になります

 

風見鶏の”風”は「かぜ」「かざ」「ふう」、”鶏”は「にわとり」「とり」「けい」と読むことができますが、風見鶏を「かぜみどり」と読むのは間違いです。

 

 

 

また”鶏”の読み方は「とり」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「どり」という読み方をすることはできません。

 

風見鶏のように「かざみとり」ではなく、「かざみどり」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです

 

 

連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

風見鶏であれば、風見(かざみ)+鶏(とり)なので、鶏(後ろの語)の語頭である清音の”と”が濁音の”ど”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません

 

 

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

 

次の章で風見鶏の意味と類義語について解説していきます。

 

2.風見鶏の意味と類義語について

 

風見鶏は「鶏(にわとり)をかたどった風見(かざみ)のこと/自分の意見を持たず、周囲の状況に合わせて、都合の良い側につく人のこと」の意味として用いられています。

 

風見というのは”風の吹く方向を知る道具のこと”で、建物の屋根などに取り付けられます。

 

 

 

また風見鶏の類義語としては、「付和(ふわ)・雷同(らいどう)・同調(どうちょう)・日和見(ひよりみ)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても風見鶏と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「風見鶏の読み方と意味、”かざみどり”と”かぜみどり”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 風見鶏の正しい読み方は「かざみどり」で、「かぜみどり」は間違い。
  • 風見鶏は「鶏をかたどった風見のこと/自分の意見を持たず、周囲の状況に合わせて、都合の良い側につく人のこと」の意味。
  • 風見鶏の類義語には、「付和・雷同・同調・日和見」などがある。

 

 

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