結論から言ってしまうと、近衛の正しい読み方は「このえ」「こんえ」になります。
近衛の”近”は「ちか(い)」「きん」「こん」、”衛”は「まも(る)」「えい」「え」と読むことができますが、近衛を「きんえい」と読むのは間違いです。
ただ一般的には近衛は「このえ」と読むことがほとんどです。
近衛の”近”という字は単体で「この」と読むことはできませんが、
日本語における音変化によって「こんえ」から「このえ」という読み方に変化しました。
音変化というのは簡単に言うと、”発音しにくい音を発音しやすい音に変化させたもの”です。
この音変化により、近衛は通常では読むことができない「このえ」という読み方になったんですね。
次の章で近衛の意味と類義語について解説していきます。
近衛は「天皇・君主のそばに仕えて護衛に当たること。また、その人のこと/近衛府・近衛師団・近衛兵の略のこと」の意味として用いられています。
近衛府は”宮中の警護などを担当している律令制の役所のひとつ”です。
近衛師団は”旧陸軍で、皇居の警護などの任務を与えられた師団のこと”で、
近衛兵は”旧陸軍で、天皇や皇居の警備にあたった兵のこと”の意味になります。
また近衛の類義語としては、「親衛(しんえい)・護衛(ごえい)・警備員(けいびいん)・用心棒(ようじんぼう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても近衛と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「近衛の読み方と意味、”このえ”と”きんえい”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
<読み間違えやすい漢字の一覧>
<難読漢字の一覧(偏)>