結論から言ってしまうと、肉汁の本来の読み方は「にくじゅう」でしたが、
いま現在では「にくじる」と「にくじゅう」のどちらでも問題はありません。
肉汁の”汁”は「しる」「じゅう」(連濁により「じる」)と読むことができます。
(連濁とは、2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと)
ただ一般的には肉汁は「にくじゅう」と読むことが多いです。
肉汁を「にくじる」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「にくじる」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、肉汁を「にくじる」と間違って読む人が増えたために、
「にくじる」でも「にくじゅう」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での肉汁の読み方としては、「にくじる」と「にくじゅう」はどちらも正しい読み方となります。
次の章で肉汁の意味と類義語について解説していきます。
肉汁は「肉からしぼり取った液のこと/鳥獣の肉を煮出した液のこと/肉を焼いたときにしみ出る汁のこと」の意味として用いられています。
肉汁を用いた例文としては、「噛むと肉汁が出てくる」や、
「ステーキから肉汁があふれ出す」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「肉からしぼり取った液のこと」の意味で、
後者の例文は「肉を焼いたときにしみ出る汁のこと」の意味で使用しています。
また肉汁の類義語としては、「濃縮液(のうしゅくえき)・果汁(かじゅう)・エキス」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても肉汁と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「肉汁の読み方と意味、”にくじる”と”にくじゅう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど