さて日常的に使われるもので「乳離れ」という言葉があります。
この乳離れに用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
乳離れがどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは乳離れの読み方と意味、「ちばなれ」と「ちちばなれ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.乳離れの正しい読み方は「ちばなれ」「ちちばなれ」?
では乳離れの正しい読み方は、「ちばなれ」「ちちばなれ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、乳離れの本来の読み方は「ちばなれ」でしたが、
いま現在では「ちばなれ」と「ちちばなれ」のどちらでも問題はありません。
乳離れの”乳”は「ちち」「ち」「にゅう」と読むことができます。
乳離れを「ちちばなれ」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「ちちばなれ」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、乳離れを「ちちばなれ」と間違って読む人が増えたために、
「ちばなれ」でも「ちちばなれ」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での乳離れの読み方としては、「ちばなれ」と「ちちばなれ」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には乳離れは「ちちばなれ」と読むことが多いです。
次の章で乳離れの意味と類義語について解説していきます。
2.乳離れの意味と類義語について
では乳離れの意味と類義語について見ていきましょう。
まず乳離れは「乳児が成長して乳を飲まなくなること。また、その時期のこと/成長して親などに頼らず自分一人で行動できるようになること」の意味として用いられています。
乳離れを用いた例文としては、「息子は他の子よりも乳離れが遅かった」や、
「乳離れできていない学生が多いように感じる」のような使い方で用いられています。
後者の例文の意味としては、”親などに頼って一人で行動できない学生が多い”ということを意味しています。
また乳離れの類義語としては、「離乳(りにゅう)・親離れ(おやばなれ)・自立(じりつ)・独り立ち(ひとりだち)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても乳離れと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「乳離れの読み方と意味、”ちばなれ”と”ちちばなれ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「ちばなれ」が本来の読み方で、「ちちばなれ」は慣用読み。
- 乳離れの読み方は、「ちばなれ」「ちちばなれ」のどちらでも正しい。
- 乳離れは「乳児が成長して乳を飲まなくなること。また、その時期のこと/成長して親などに頼らず自分一人で行動できるようになること」の意味。
- 乳離れの類義語には、「離乳・親離れ・自立・独り立ち」などがある。