結論から言ってしまうと、截然の本来の読み方は「せつぜん」でしたが、
いま現在では「さいぜん」と「せつぜん」のどちらでも問題はありません。
截然の”截”は「き(る)」「た(つ)」「せつ」と読むことはできますが、「さい」という読み方はありません。
ただ一般的には截然は「せつぜん」と読むことがほとんどです。
截然を「さいぜん」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「さいぜん」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、截然を「さいぜん」と間違って読む人が増えたために、
「さいぜん」でも「せつぜん」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での截然の読み方としては、「さいぜん」と「せつぜん」はどちらも正しい読み方となります。
次の章で截然の意味について解説していきます。
截然は「崖や岩壁などが切り立っているさま/物事の区別がはっきりしているさま」の意味として用いられています。
截然を用いた例文としては、「両者には截然たる差がある」や、
「それらを截然と区別する」のような使い方で用いられています。
一般的には截然は後者の意味で用いられることが多く、
どちらの例文も「物事の区別がはっきりしているさま」の意味で使用しています。
また截然の類義語としては、「瞭然(りょうぜん)・明白(めいはく)・画然(かくぜん)・明瞭(めいりょう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても截然と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「截然の読み方と意味、”さいぜん”と”せつぜん”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど