このページでは截然の読み方と意味、「さいぜん」と「せつぜん」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

1.截然の正しい読み方は「さいぜん」「せつぜん」?

 

結論から言ってしまうと、截然の本来の読み方は「せつぜん」でしたが、
いま現在では「さいぜん」と「せつぜん」のどちらでも問題はありません

 

截然の”截”は「き(る)」「た(つ)」「せつ」と読むことはできますが、「さい」という読み方はありません。

 

 

ただ一般的には截然は「せつぜん」と読むことがほとんどです。

 

 

 

截然を「さいぜん」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「さいぜん」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。

 

慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。

 

 

簡単に言えば、截然を「さいぜん」と間違って読む人が増えたために、
「さいぜん」でも「せつぜん」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。

 

なのでいま現在での截然の読み方としては、「さいぜん」と「せつぜん」はどちらも正しい読み方となります。

 

 

次の章で截然の意味について解説していきます。

 

2.截然の意味について

 

截然は「崖や岩壁などが切り立っているさま/物事の区別がはっきりしているさま」の意味として用いられています。

 

 

截然を用いた例文としては、「両者には截然たる差がある」や、
「それらを截然と区別する」のような使い方で用いられています。

 

一般的には截然は後者の意味で用いられることが多く、
どちらの例文も「物事の区別がはっきりしているさま」の意味で使用しています。

 

 

 

また截然の類義語としては、「瞭然(りょうぜん)・明白(めいはく)・画然(かくぜん)・明瞭(めいりょう)」などの言葉が挙げられます

 

どの言葉についても截然と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「截然の読み方と意味、”さいぜん”と”せつぜん”正しいのは?」でした。

 

 

3.まとめ

これまで説明したことをまとめますと、

  • 「せつぜん」が本来の読み方で、「さいぜん」は慣用読み。
  • 截然の読み方は、「さいぜん」「せつぜん」のどちらでも正しい。
  • 截然は「崖や岩壁などが切り立っているさま/物事の区別がはっきりしているさま」の意味。
  • 截然の類義語には、「瞭然・明白・画然・明瞭」などがある。

 

 

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