さて日常的に使われるもので「金色」という言葉があります。
この金色に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
金色がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは金色の読み方と意味、「こんじき」と「きんいろ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.金色の正しい読み方は「こんじき」「きんいろ」?
では金色の正しい読み方は、「こんじき」「きんいろ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、金色の正しい読み方は「こんじき」「きんいろ」「かないろ」になります。
金色の”金”は「きん」「こん」「かな」、”色”は「いろ」「しょく」「しき」と読むことができます。
一般的には金色は「きんいろ」と読むことが多いです。
ただ金色は「こんじき」「きんいろ」「かないろ」のどれで読むかによって、意味が異なるため注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また”色”の読み方は「しき」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「じき」という読み方をすることはできません。
金色のように「こんしき」ではなく、「こんじき」と濁って読むのは、日本語の「連濁(れんだく)」と呼ばれているものです。
連濁とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。
金色であれば、金(こん)+色(しき)なので、色(後ろの語)の語頭である清音の”し”が濁音の”じ”に変化します。
例えば「手紙(てがみ)」や「綿毛(わたげ)」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。
もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙(てがみ)」「綿毛(わたげ)」と濁らせて読んでいるのです。
ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で金色の意味と類義語について解説していきます。
2.金色の意味と類義語について
では金色の意味と類義語について見ていきましょう。
まず金色(こんじき、きんいろ)は「金(きん)のような輝きのある黄色のこと」の意味として用いられています。
金色は「こんじき」「きんいろ」と読むと上記のような意味になりますが、「かないろ」と読むと「金属の色/金メッキ、または、真鍮(しんちゅう)製の銚子(ちょうし)や提子(ひさげ)」の意味となります。
銚子というのは、”細くて高さのある、口のすぼんだ器のこと”で、提子というのは”銚子の一種のこと”です。
このように金色は「こんじき」「きんいろ」「かないろ」のどれで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
また金色の類義語としては、「山吹色(やまぶきいろ)・栗色(くりいろ)・黄濁(こうだく)・黄色(きいろ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても金色と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「金色の読み方と意味、”こんじき”と”きんいろ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 金色の正しい読み方は「こんじき」「きんいろ」「かないろ」。
- 金色(こんじき、きんいろ)は「金のような輝きのある黄色のこと」の意味。
- 金色(かないろ)は「金属の色のこと/金メッキ、または、真鍮製の銚子や提子のこと」の意味。
- 金色の類義語には、「山吹色・栗色・黄濁・黄色」などがある。