結論から言ってしまうと、手向けの正しい読み方は「たむけ」になります。
手向けの”手”は「て」「た」「しゅ」と読むことができますが、手向けは「たむけ」と読むのが正しく、「てむけ」と読むのは間違いです。
また手向け(たむけ)のように「手(た)」が用いられている言葉には、
「手綱(たづな)・手房(たぶさ)・手無(たなし)・手繰る(たぐる)」などがあります。
次の章で手向けの意味について解説していきます。
手向けは「神仏や死者の霊に物を供えること。また、その物/(旅行や転勤など)別れる人への餞別(せんべつ)のこと」の意味として用いられています。
餞別というのは、”お世話になった人と別れるときなどに贈る物品や金銭のこと”を意味します。
手向けを用いた例文としては、「墓前に花を手向ける」や、
「転勤する彼に贈る手向け」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「神仏や死者の霊に物を供えること。また、その物」の意味で、
後者の例文は「(旅行や転勤など)別れる人への餞別のこと」の意味で使用しています。
また手向けの類義語としては、「供物(くもつ)・神酒(みき)・献花(けんか)・香典(こうでん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても手向けと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「手向けの読み方と意味、”たむけ”と”てむけ”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど