さて日常的に使われることはほとんどないですが、「嚆矢」という言葉があります。
この嚆矢に使用されている漢字(特に”嚆”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは嚆矢の読み方と意味、「こうし」と「かぶらや」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.嚆矢の正しい読み方は「こうし」「かぶらや」?
では嚆矢の正しい読み方は、「こうし」「かぶらや」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、嚆矢の正しい読み方は「こうし」になります。
嚆矢の”嚆”は「さけ(ぶ)」「こう」と読むことはできますが、「かぶら」と読むことはできないので、嚆矢を「かぶらや」と読むのは間違いです。
「かぶらや」というのは、”鏑矢”と書き表されるため注意が必要です。
また嚆矢(こうし)のように「嚆(こう)」が用いられている言葉は、嚆矢の他には見つけることができませんでした。
嚆矢(こうし)のように「矢(し)」が用いられている言葉は、嚆矢の他には「一矢(いっし)・蓬矢(ほうし)」しか見つけることができませんでした。
次の章で嚆矢の意味について解説していきます。
2.嚆矢の意味について
では嚆矢の意味について見ていきましょう。
まず嚆矢は「鏑矢(かぶらや)のこと/物事の始まり。最初のこと」の意味として用いられています。
鏑矢というのは”鏑(かぶら)をつけた矢のこと”で、射ると大きな音を発して飛びます。
後者の意味は、昔、中国で戦いを始めるとき、敵陣に向かって鏑矢を射ていたところから来ています。
以上が「嚆矢の読み方と意味、”こうし”と”かぶらや”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 嚆矢の正しい読み方は「こうし」で、「かぶらや」は間違い。
- 嚆矢は「鏑矢のこと/物事の始まり。最初のこと」の意味。