さて日常的に使われることはあまりないですが、「不撓」という言葉があります。
この不撓に使用されている漢字(特に”撓”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは不撓の読み方と意味、「ふとう」と「ふぎょう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.不撓の正しい読み方は「ふとう」「ふぎょう」?
では不撓の正しい読み方は、「ふとう」「ふぎょう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、不撓の正しい読み方は「ふとう」になります。
不撓の”撓”は「たわ(む)」「とう」と読むことはできますが、「ぎょう」と読むことはできないので、不撓を「ふぎょう」と読むのは間違いです。
また不撓(ふとう)のように「不(ふ)」が用いられている言葉には、
「不穏(ふおん)・不朽(ふきゅう)・不屈(ふくつ)・不一(ふいつ)」などがあります。
不撓(ふとう)のように「撓(とう)」が用いられている言葉は、不撓の他には「撓屈(とうくつ)・可撓(かとう)」しか見つけることができませんでした。
次の章で不撓の意味と類義語について解説していきます。
2.不撓の意味と類義語について
では不撓の意味と類義語について見ていきましょう。
まず不撓は「どのような困難にあっても屈しないこと。また、そのさま」の意味として用いられています。
不撓を用いた例文としては、「不撓不屈の精神を養う」や、
「彼は不撓の意思を持っている」のような使い方で用いられています。
また不撓の類義語としては、「不屈(ふくつ)・忍耐(にんたい)・貫徹(かんてつ)・励行(れいこう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても不撓と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「不撓の読み方と意味、”ふとう”と”ふぎょう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 不撓の正しい読み方は「ふとう」で、「ふぎょう」は間違い。
- 不撓は「どのような困難にあっても屈しないこと。また、そのさま」の意味。
- 不撓の類義語には、「不屈・忍耐・貫徹・励行」などがある。