さて日常的に使われるもので「上前」という言葉があります。
この上前に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
上前がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは上前の読み方と意味、「うわまえ」と「じょうぜん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.上前の正しい読み方は「うわまえ」「じょうぜん」?
では上前の正しい読み方は、「うわまえ」「じょうぜん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、上前の正しい読み方は「うわまえ」「じょうぜん」の両方になります。
上前の”上”は「うえ」「うわ」「じょう」、”前”は「まえ」「ぜん」と読むことができます。
一般的には上前は「うわまえ」と読むことが多いです。
ただ上前は「うわまえ」「じょうぜん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また上前(うわまえ)のように「上(うわ)」が用いられている言葉には、
「上顎(うわあご)・上辺(うわべ)・上背(うわぜい)・上役(うわやく)」などがあります。
上前(うわまえ)のように「前(まえ)」が用いられている言葉には、
「腕前(うでまえ)・建前(たてまえ)・出前(でまえ)・手前(てまえ)」などがあります。
次の章で上前の意味について解説していきます。
2.上前の意味について
では上前の意味について見ていきましょう。
まず上前(うわまえ)は「着物の前を合わせたとき、表に出る部分のこと/人に渡すべき代金や品物の一部のこと」の意味として用いられています。
上前(うわまえ)は”上前(うわまえ)をはねる”という慣用句で使われることが多く、「取り次ぐべき代金や品物の一部を、仲介者がかすめ取ること。他人の利益の一部分を勝手に自分のものにすること」の意味です。
上前を「うわまえ」と読むと上記のような意味になりますが、
「じょうぜん」と読むと「上部の前方のこと」の意味となります。
このように上前は「うわまえ」「じょうぜん」のどちらで読むかによって、意味が異なるので覚えておきましょう。
以上が「上前の読み方と意味、”うわまえ”と”じょうぜん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 上前の正しい読み方は「うわまえ」「じょうぜん」の両方。
- 上前(うわまえ)は「着物の前を合わせたとき、表に出る部分のこと/人に渡すべき代金や品物の一部のこと」の意味。
- 上前(じょうぜん)は「上部の前方のこと」の意味。