結論から言ってしまうと、施行の正しい読み方は「しこう」「せこう」「しぎょう」「せぎょう」になります。
施行の”施”は「ほどこ(す)」「せ」「し」、”行”は「い(く)」「おこな(う)」「こう」「ぎょう」と読むことができます。
一般的には施行は「しこう」と読むことが多いです。
ただ施行は「しこう」「せこう」「しぎょう」「せぎょう」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので注意が必要です。
(次の章でそれぞれの意味について解説していきます)
また施行を「しこう」と読むことが多いのは、工事を行うことの意味である”施工(せこう)”と区別するためです。
施行と施工は字が似ていますが、「施行は法律関係」で使用されることが多く、「施工は建築などの工事関係」で用いられます。
このことからややこしいので「施行(しこう)」「施工(せこう)」と、それぞれをわざと区別して読んでいるようです。
ただ法律関係では「執行(しっこう)」という言葉が使われることもあり、その場合は施行は「しこう」ではなく「せこう」と読むことも多いので覚えておいてください。
次の章で施行の意味について解説していきます。
では施行の意味について見ていきましょう。
まず施行(しこう、せこう)は「政策・計画などを実行すること/法令の効力を発生させること」の意味として用いられています。
施行を「しこう」「せこう」と読むと上記のような意味になりますが、
「しぎょう」「せぎょう」と読むとそれぞれ下記のような意味となります。
施行を「しぎょう」と読むと「政策・計画などを実行すること/命令を伝達して実行させること」の意味で、「せぎょう」と読むと「僧侶や貧しい人に物を施(ほどこ)し与えること/命令を伝達して実行させること/政策・計画などを実行すること」の意味となります。
このように施行は「しこう」「せこう」「しぎょう」「せぎょう」のどれで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
施行を用いた例文としては、「命令を施行する」や、
「施行米(せぎょうまい)によって助かった」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「政策・計画などを実行すること」の意味で、
後者の例文は「僧侶や貧しい人に物を施し与えること」の意味で使用しています。
以上が「施行の読み方と意味、”しこう”と”せこう”正しいのは?」でした。
これまで説明したことをまとめますと、
<難読漢字の一覧>
(写真あり)藜、櫛、羆など
(写真あり)竜髭菜、青梗菜、蕗など
(写真あり)岩魚、栄螺、鱧など
(写真あり)海驢、犀、猫鼬など
(写真あり)花鶏、信天翁、杜鵑など
(写真あり)薊、金木犀、百合など
(写真あり)水黽、蟋蟀、蟷螂など
(写真あり)外郎、皮蛋、雲呑など
(写真あり)行灯、暖簾、轆轤など
<読み間違えやすい漢字の一覧>
哀悼、重複、出生、集荷など
依存、過不足、続柄など
<難読漢字の一覧(偏)>
(写真あり)鯆、鰍、鰉など
(写真あり)蝗、蠍、蝮など
(写真あり)梲、栂、樅など
(写真あり)鎹、鍬、釦など
<覚えておきたい知識>
鉄火巻きの具材は?、クリスマス・イヴはいつ?など
(写真あり)カラーボックス、ACアダプターなど