さて日常的に使われることはほとんどないですが、「逸民」という言葉があります。
この逸民に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
逸民がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは逸民の読み方と意味、「いつみん」と「めんみん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.逸民の正しい読み方は「いつみん」「めんみん」?
では逸民の正しい読み方は、「いつみん」「めんみん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、逸民の正しい読み方は「いつみん」になります。
逸民の”逸”は「そ(れる)」「いつ」と読むことはできますが、「めん」と読むことはできないので、逸民を「めんみん」と読むのは間違いです。
また逸民(いつみん)のように「逸(いつ)」が用いられている言葉には、
「逸脱(いつだつ)・逸材(いつざい)・秀逸(しゅういつ)・捕逸(ほいつ)」などがあります。
逸民(いつみん)のように「民(みん)」が用いられている言葉には、
「民間(みんかん)・民意(みんい)・民営(みんえい)・平民(へいみん)」などがあります。
次の章で逸民の意味と類義語について解説していきます。
2.逸民の意味と類義語について
では逸民の意味と類義語について見ていきましょう。
まず逸民は「俗世間を逃れて、隠れて暮らす人のこと」の意味として用いられています。
逸民を用いた例文としては、「逸民なしにこの問題は語れない」や、
「逸民としての生活も捨てがたい」のような使い方で用いられています。
また逸民の類義語としては、「隠居(いんきょ)・隠遁(いんとん)・隠者(いんじゃ)・脱俗(だつぞく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても逸民と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「逸民の読み方と意味、”いつみん”と”めんみん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 逸民の正しい読み方は「いつみん」で、「めんみん」は間違い。
- 逸民は「俗世間を逃れて、隠れて暮らす人のこと」の意味。
- 逸民の類義語には、「隠居・隠遁・隠者・脱俗」などがある。