さて日常的に使われるもので「先鞭」という言葉があります。
この先鞭に使用されている漢字(特に”鞭”)は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは先鞭の読み方と意味、「せんびん」と「せんべん」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.先鞭の正しい読み方は「せんびん」「せんべん」?
では先鞭の正しい読み方は、「せんびん」「せんべん」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、先鞭の正しい読み方は「せんべん」になります。
先鞭の”鞭”は「むち」「へん」「べん」と読むことはできますが、「びん」と読むことはできないので、先鞭を「せんびん」と読むのは間違いです。
また先鞭(せんべん)のように「先(せん)」が用いられている言葉には、
「先生(せんせい)・先手(せんて)・先見(せんけん)・率先(そっせん)」などがあります。
先鞭(せんべん)のように「鞭(べん)」が用いられている言葉には、
「鞭毛(べんもう)・鞭撻(べんたつ)・鞭策(べんさく)・教鞭(きょうべん)」などがあります。
次の章で先鞭の意味と類義語について解説していきます。
2.先鞭の意味と類義語について
では先鞭の意味と類義語について見ていきましょう。
まず先鞭は「他人よりも先に着手すること」の意味として用いられています。
先鞭を用いた例文としては、「これが現在の手法の先鞭となるものだ」や、
「彼が例の制度の導入に先鞭をつけた」のような使い方で用いられています。
また先鞭の類義語としては、「先陣(せんじん)・音頭(おんど)・筆頭(ひっとう)・先駆(せんく)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても先鞭と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「先鞭の読み方と意味、”せんびん”と”せんべん”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 先鞭の正しい読み方は「せんべん」で、「せんびん」は間違い。
- 先鞭は「他人よりも先に着手すること」の意味。
- 先鞭の類義語には、「先陣・音頭・筆頭・先駆」などがある。