さて日常的に使われるもので「偲ぶ」という言葉があります。
この偲ぶに使用されている漢字は普段あまり見ることはなく、
どのような読み方なのか分からないという人も多いですよね。
そこでこのページでは偲ぶの読み方と意味、「おもぶ」と「しのぶ」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.偲ぶの正しい読み方は「おもぶ」「しのぶ」?
では偲ぶの正しい読み方は、「おもぶ」「しのぶ」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、偲ぶの正しい読み方は「しのぶ」になります。
偲ぶの”偲”は「しの(ぶ)」「さい」「し」と読むことはできますが、「おも」と読むことはできず、偲ぶを「おもぶ」と読むのは間違いです。
次の章で偲ぶの意味と類義語について解説していきます。
2.偲ぶの意味と類義語について
では偲ぶの意味と類義語について見ていきましょう。
まず偲ぶは「遠く離れている人や昔のことなどを懐かしく思うこと/心惹(ひ)かれて慕(した)わしく思うこと」の意味として用いられています。
偲ぶを用いた例文としては、「旧友を偲んで感傷的になる」や、「人柄が偲ばれる」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「遠く離れている人や昔のことなどを懐かしく思うこと」の意味で、後者の例文は「心惹かれて慕わしく思うこと」の意味で使用しています。
また偲ぶの類義語としては、「感傷(かんしょう)・感慨(かんがい)・追慕(ついぼ)・思慕(しぼ)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても偲ぶと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「偲ぶの読み方と意味、”おもぶ”と”しのぶ”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 偲ぶの正しい読み方は「しのぶ」で、「おもぶ」は間違い。
- 偲ぶは「遠く離れている人や昔のことなどを懐かしく思うこと/心惹かれて慕わしく思うこと」の意味。
- 偲ぶの類義語には、「感傷・感慨・追慕・思慕」などがある。