このページでは店晒しの読み方と意味、「みせざらし」と「たなざらし」どちらが正しいのかを解説しています。

 

 

 

 

結論から言ってしまうと、店晒しの正しい読み方は「たなざらし」になります。

 

店晒しの”店”は「みせ」「たな」「てん」、”晒”は「さら（す）」「さい」と読むことができますが、店晒しは「たなざらし」と読むのが正しく、「みせざらし」と読むのは間違いです。

 

 

 

また”晒”の読み方は「さら（し）」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「ざら（し）」という読み方をすることはできません。

 

店晒しのように「たなさらし」ではなく、「たなざらし」と濁って読むのは、日本語の「連濁（れんだく）」と呼ばれているものです。

 

 

連濁とは、”２つの語が結びついて１つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語の語頭が清音から濁音に変化する現象のこと”を言います。

 

店晒しであれば、店（たな）＋晒し（さらし）なので、晒し（後ろの語）の語頭である清音の”さ”が濁音の”ざ”に変化します。

 

 

 

例えば「手紙（てがみ）」や「綿毛（わたげ）」は連濁なしで読むと、
「てかみ」や「わたけ」と読むのが普通です。

 

もともと”紙”には「がみ」という読み方はないですし、”毛”にも「げ」という読み方は存在しません。

 

 

ですが日本語では、連濁によって後ろの語頭が清音から濁音に変わるため、
「手紙（てがみ）」「綿毛（わたげ）」と濁らせて読んでいるのです。

 

ただすべての言葉が連濁によって濁音に変化するわけではないので、注意してください。

 

次の章で店晒しの意味について解説していきます。

 

 

店晒しは「売れ残りの商品が、店頭に長いこと置かれたままになっていること。また、その商品のこと/（比喩的に）物事が解決されずに長期にわたって放置されていること」の意味として用いられています。

 

 

店晒しを用いた例文としては、「店晒しの商品なので価格を安くする」や、「それは店晒しの案件だ」のような使い方で用いられています。

 

前者の例文は「売れ残りの商品が、店頭に長いこと置かれたままになっていること」の意味で、後者の例文は「物事が解決されずに長期にわたって放置されていること」の意味で使用しています。

 

 

 

また店晒しの類義語としては、「残品（ざんぴん）・処分品（しょぶんひん）・廃品（はいひん）・在庫（ざいこ）」などの言葉が挙げられます。

 

どの言葉についても店晒しと意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。

 

 

以上が「店晒しの読み方と意味、”みせざらし”と”たなざらし”正しいのは？」でした。

 

 

これまで説明したことをまとめますと、

 

 

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