さて日常的に使われるもので「堪能」という言葉があります。
この堪能に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
堪能がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは堪能の読み方と意味、「かんのう」と「たんのう」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.堪能の正しい読み方は「かんのう」「たんのう」?
では堪能の正しい読み方は、「かんのう」「たんのう」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、堪能の本来の読み方は「かんのう」でしたが、
いま現在では「かんのう」と「たんのう」のどちらでも問題はありません。
堪能の”堪”は「かん」「たん」と読むことができます。
堪能を「たんのう」と読むのは本来の読み方ではなく、
この「かんのう」は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。
慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、
その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。
簡単に言えば、堪能を「たんのう」と間違って読む人が増えたために、
「かんのう」でも「たんのう」でも正しい読み方ということにしよう!となったわけです。
なのでいま現在での堪能の読み方としては、「かんのう」と「たんのう」はどちらも正しい読み方となります。
ただ一般的には堪能は「たんのう」と読むことがほとんどです。
次の章で堪能の意味と類義語について解説していきます。
2.堪能の意味と類義語について
では堪能の意味と類義語について見ていきましょう。
まず堪能(かんのう)は「深くその道に通じている様子。また、その人のこと」の意味として用いられています。
”深くその道に通じている”というのは、「その分野に詳しい」ということです。
堪能を「かんのう」と読むと上記のような意味になりますが、
「たんのう」と読むと上記の他に、「十分に満足すること」の意味も含まれます。
このように堪能は「かんのう」「たんのう」のどちらで読むかによって、意味が少し異なるので覚えておきましょう。
堪能を用いた例文としては、「彼は英語が堪能だ」や、
「夕食を堪能(たんのう)した」のような使い方で用いられています。
前者の例文は「深くその道に通じている様子」の意味で、
後者の例文は「十分に満足すること」の意味で使用しています。
また堪能の類義語としては、「巧み(たくみ)・上手(じょうず)・得意(とくい)・優秀(ゆうしゅう)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉も堪能と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「堪能の読み方と意味、”かんのう”と”たんのう”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 「かんのう」が本来の読み方で、「たんのう」は慣用読み。
- 堪能の読み方は、「かんのう」「たんのう」のどちらでも正しい。
- 堪能(かんのう)は「深くその道に通じている様子。また、その人のこと」の意味。
- 堪能(たんのう)は「深くその道に通じている様子。また、その人のこと/十分に満足すること」の意味。
- 堪能の類義語には、「巧み・上手・得意・優秀」などがある。