さて日常的に使われるもので「雪渓」という言葉があります。
この雪渓に用いられている漢字自体はさほど難しくないですが、
雪渓がどの読み方なのか悩んだことがあるという人も多いですよね。
そこでこのページでは雪渓の読み方と意味、「せっけい」と「せっこく」どちらが正しいのかを解説します。
どうぞご覧ください。
1.雪渓の正しい読み方は「せっけい」「せっこく」?
では雪渓の正しい読み方は、「せっけい」「せっこく」どちらなのかを見ていきましょう。
結論から言ってしまうと、雪渓の正しい読み方は「せっけい」になります。
雪渓の”渓”は「たに」「けい」と読むことはできますが、「こく」と読むことはできないので、雪渓を「せっこく」と読むのは間違いです。
また雪渓の”雪”の読み方は「せつ」と読むことはできますが、
もともとそれ単体では「せっ」という読み方をすることはできません。
雪渓のように「せつけい」ではなく、「せっけい」と変化して読むのは、日本語の「促音化(そくおんか)」と呼ばれているものです。
促音化とは、”2つの語が結びついて1つの語になるときに、発音しやすくするために、後ろの語(カ行・サ行・タ行・パ行)の前に付いた音が「っ」(これを促音という)に変化する現象のこと”を言います。
雪渓であれば、雪(せつ)+渓(けい)なので、渓(後ろの語)の前に付いた音である”つ”が促音の”っ”に変化します。
例えば「楽器(がっき)」や「切削(せっさく)」は促音化なしで読むと、
「がくき」や「せつさく」と読むのが普通です。
もともと”楽”には「がっ」という読み方はないですし、”切”にも「せっ」という読み方は存在しません。
ですが日本語では促音化によって促音(「っ」)に変化するため、
「楽(がっ)」「切(せっ)」と変化させて読んでいるのです。
ただすべての言葉が促音化によって促音(「っ」)に変化するわけではないので、注意してください。
次の章で雪渓の意味と類義語について解説していきます。
2.雪渓の意味と類義語について
では雪渓の意味と類義語について見ていきましょう。
まず雪渓は「夏でも雪が溶けずに残っている高山の谷のこと」の意味として用いられています。
雪渓を用いた例文としては、「雪渓の写真を撮影する」や、
「ここは日本で有名な雪渓のひとつだ」のような使い方で用いられています。
また雪渓の類義語としては、「峡谷(きょうこく)・渓谷(けいこく)・雪山(ゆきやま)・寒山(かんざん)」などの言葉が挙げられます。
どの言葉についても雪渓と意味は似ていますが、まったく同じ意味ではないので注意してください。
以上が「雪渓の読み方と意味、”せっけい”と”せっこく”正しいのは?」でした。
3.まとめ
これまで説明したことをまとめますと、
- 雪渓の正しい読み方は「せっけい」で、「せっこく」は間違い。
- 雪渓は「夏でも雪や氷が残っている高山の谷のこと」の意味。
- 雪渓の類義語には、「峡谷・渓谷・雪山・寒山」などがある。